リフォーム日記:もうひとつの窓

2014-07-09 10.08.18

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

昨日は三千院の紫陽花のことを書きましたが、KJWORKS阪神の現場はその間も着々と進んでいます。前回設置した木構造フレームのところで、何やら測っている人がおられますね。

 

この方は建具屋さん。先日書いた、事務所入口のドアをつくる三職種の一人で、ステンドグラスが嵌まる、ドアそのものをつくってくれる方です。

 

KJWORKSの木想家では、部屋の入口はほとんど引戸ですが、引戸や開き戸、収納の折戸、仏壇収納の「軸回し扉」などなど、すべて建具屋さんがつくる建具なんですよ。

 

建具屋さんの志事は、大工さんが拵えた鴨居やレール、縦枠などの寸法を実測し、それにぴったりと合った寸法の建具をつくり、建具の動かし方に合った金物を取り付けて「動くもの」としてつくり上げ、設置することです。

 

この方は、私たちとも永いおつきあいの淀井表具店の七元さんですが、では七元さんは木構造フレームを測って、何をつくるのでしょうか?そう、やっぱりここにも、ある建具がつくられ、嵌まるんですね。

 

今回、この木構造フレームの中には、もうひとつ「木の窓」が取り付けられることになっています。中央部は大きなはめ殺しのガラス、両側にはガラスの嵌った木の引戸になるんですよ。

 

これは、既存の無骨なサッシを隠す意味と、断熱性能を高める意味合いとがあります。この北側の窓では、主に冬の「六甲おろし」からの防寒なんですね。ですからペアガラスが嵌った窓にして、合計3枚ガラスの仕様にしています。

 

マンションリフォームなどでは「インナーサッシ」と言って、既存の窓の内側にもうひとつ窓を取り付けることで、その開口部の断熱性能を高めるという製品があります。ここではそれを、既成品ではなく制作で、木の窓でやってみよう、という次第。

 

今回は七元さん、入口ドアの枠の実測と、この防寒木製インナーサッシの実測に来られたのでした。実測をしながら私とも打合せ。細かい納まりや金物のこと、ガラスの嵌め込み方など。それがまた楽しいのであります。

 

動く木の引戸には、床材や家具にも使うのと同じ無垢のブラックチェリー材がつかわれます。窓の中の手づくりの木の窓、今日の打合せを経て、きっといい感じに仕上がるに違いありません。

 

このKJWORKS阪神のリフォームは、同じコンクリートの建物であるマンションのリフォームへの提案、その事例ともなるように考えています。コンクリートに取り付けられたサッシは、なかなか変更ができないものなんです。

 

ですから、見た目と断熱性能アップを兼ねて、木の窓を内側につくるというのは、マンションを「木の家」に大変身させるのに、とてもいい方法だと思います。

 

あ!こんな方法もあるんだ!なんて、お客さまからそんなお声をいただける、木で出来た「もうひとつの窓」になってくれたら、私としてはとても嬉しいですね。


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