リフォーム日記:左官のしあげ

2014-07-19 15.39.21

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

KJWORKS阪神リフォーム工事、19日の土曜日で、床・壁・天井の仕上げ工事が完了しました。あとは養生をはがして、今週に家具や器具を取り付ければ、ほぼ完成となります。

 

冒頭の写真は、平行四辺形のこの部屋の、一番とんがった角(約60度)の方を見て撮った一枚。この一枚の中に、三種類の仕上げ材料が写っています。どれも調湿性能をもつ「呼吸する素材」なんですよ。

 

まず天井は、ローラー漆喰です。その名の通り、コテ塗りではなく、ペイントのようにローラーで塗るタイプの漆喰。施工性がいいので、こういう凸凹した天井に塗るにはもってこいですね。KJWORKSでは内装屋さんが塗ってくれています。

 

そして、右側の白い壁、こちらはコテ塗りの漆喰なんです。高知の田中石灰工業さんの「タナクリーム」という製品で、左官屋さんがコテでしっかりと押さえて艶を出す仕上げです。

 

この写真では天井と壁が同じように見えていますが、実際はローラー塗りとコテ押えですと、そのテクスチュア、反射光の加減が全然違っているんですよ。同じ漆喰でもこのような違いを出せる、ということを見ていただく意味で、あえて違うものを使っています。

 

最後に左側の壁、これだけ色が違っていますね。特にこの写真は塗りたての状態なので、まだむらむらがあって色も濃い目に見えます。この壁は、同じくコテで塗る左官素材「美ら珊瑚(ちゅらさんご)」というもの。

 

沖縄の浜に打上げられている「風化造礁サンゴ」。誰でも取っていいわけではない素材です。その許可をもっている業者さんと一緒に、KJWORKSがその開発から携わっている「珊瑚の壁」なんです。

 

珊瑚を細かく砕いて、澱粉の自然な糊を混ぜて、壁の左官材料にしています。この壁は珊瑚そのものの色「ナチュラル」というものですが、着色する場合も、土や泥や沖縄の瓦を使って、自然素材だけで出来た「呼吸する壁」になっています。

 

白い天井と壁の中に、この一面だけ美ら珊瑚の温かみあるグレーの壁になります。これも、その色、肌触り、光の具合の違いを見比べていただくためですね。

 

あまり色をごちゃ混ぜにして統一感をなくしてはいけませんが、でもせっかくの新しい事務所ですから、来てくださったお客さまに、いくつもの仕上げを見ていただきたいし、それを品よく使い分けたい。そんな私の想いがこの壁にはこもっています。

 

この美ら珊瑚の壁にはカウンターとクロゼットが付くので、壁一面が見えるのは今だけです。とても美しいテクスチュアなので、隠れてしまうのがもったいないくらい。でも、家具と壁との競演もまた楽しみですね。

 

さあ、本当にあともう少しで完成です。でも、明日からの4日間で、この状態からまた劇的に変わっていくんですよ。このリフォーム日記の連載も、残すところあと2回の予定です。どうぞ最後まで、ご贔屓にお願いいたします!


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