静のなかの動

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

KJ阪神事務所、リフォームの工事を終え、色々なものが置かれたり、取り付けられたり、といったインテリアのステップへと移ってきています。器が出来て、次は設え、というわけですね。

 

その中には、ひときわ思い入れのある置き家具、テーブルもありました。以前に「巨木の呼ぶ声」としてこのブログにも書いたあの楡(にれ)の板が、テーブルになってやってきたんです。

 

冒頭の写真がそれ。どうでしょう、この踊るような大胆な木目!くらしの杜での「無垢の素材市」に並んでいたこの板のエネルギーに一発でノックアウトされ、阪神事務所のテーブルにすることを決めたという、私にとっていわくつきの板なんですよ。

 

しかし今回、荒々しいこの板を、そのままの状態では使っていません。新しい事務所のデザイン上の「もち味」に摺り合わせるという処理をほどこしています。

 

つまり、板をそのまま「耳付き(木の皮の面を残す)」で仕上げると、あまりにも躍動感がありすぎる、というわけですね。「端正」な仕上がりを旨として考えているこの事務所の他の部分と、違和感が出てくる。

 

写真を見ると、楡の荒々しい板の両側に、ボーダーとして少しおとなしい杢目の板が張り付けられていますね。これは栃(とち)の板です。この栃で楡を挟み込み、そのあまりにも強いエネルギーを抑えてやる、という手法を採りました。

 

いかがでしょうか。両側に落ち着いた栃の板がボーダーとしてあることで、楡の躍動感を端正な姿の中に封じ込め、事務所全体のありかたに馴染ませる。そんな効果、感じていただけますか?

 

端正の中の躍動、「静」のなかの「動」。そんな魅せ方を意識したテーブルが事務所の中央に据えられ、私としては自分の狙いが成功したと感じました。板の割れに嵌め込んだ「千切り(ちぎり)」も含め、飽きのこない味わいになったと自負しているんですよ。

 

この事務所にはデスクはなく、私はこのテーブルで作業もし、食事もし、お客さまとの打合せもさせていただきます。日常の全ての動きをあずける、まさに志事の中心となるテーブルなんです。

 

毎日一番世話になるテーブルが、自分の思った通りの仕上がりで設置されたことは、本当に嬉しい。これからの志事に張り合いが生まれますね。

 

巨木のエネルギーがその中に感じられるKJWORKS阪神の大テーブルに、ぜひ皆さま、会いに来てやってくださいませ。楡と栃、そして脚の欅(けやき)が、三位一体でお待ちしております!

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