木の家でそだつ

040814-170803

〈ふと現れた、昔の写真。このシーンが彼の記憶にも生きていることを願います。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日はいきなり男の子の写真です。木の家の現場でヘルメットを被り、いっぱしの職人さん気取りの感じですね。実はこの写真は11年前のもの。私の自邸の現場で、この子は当時5歳のうちの長男です。

 

この連休、家族で墓参りを一緒に行きましたが、あとはそれぞれバラバラで、皆が揃う予定はありません。大学に入った長女、高校に入った長男、それぞれにバイトやクラブや塾、そして友人たちとの予定がいっぱいらしく。

 

普段も同様で、なかなか家族が一緒に晩ご飯を食べるというのも少なくなります。子どもが成長するほどに段々とそうなってくるものなんでしょうね。昨夜も末っ子と夫婦とで晩ご飯。仕方がないとはいえ、ちょっと寂しいなあ、と思ったり。そんな時には飲み会で遅くなる自分のことは棚に上げているのが、また勝手ですが(笑)。

 

今日も、作業の合間にそんな想いで、しばし昔の写真をながめていました。そうしたら「わが家の家づくり」の時の写真がたくさん出てきて、とても懐かしく思い出していたという次第。

 

この頃、長女8歳、長男5歳、次女は1歳になっていませんでしたね。私は、なるべく子どもたちが小さい内に家を建てたい、木の家で育ってほしいと思っていたので、当時はローンなど随分頑張って家づくりにふみきったのでした。

 

そして木の家をつくるということを、子どもたちにも一緒に体験してもらいました。設計段階から、間取りを説明し、そして模型を一緒に見ながら色々と話しをしたものです。

 

この家は土佐の杉を使って建てているのですが、その木の故郷、土佐の森へも行きました。生えている杉の木も、ちょうどその時に「自然乾燥」中のわが家の構造材も一緒に見て、触って、何をしているかも話をしました。

 

現場が始まってからは、地鎮祭や上棟式はもちろん、現場へ通ってその進み具合を一緒に楽しんだ日々でした。冒頭の写真はそんな時のひとコマ、というわけですね。

 

私の望んだ通り、出来上がった木の家で子どもたちは大きくなり、いまや段々と自分の世界をもつようになってきています。木の家のことをどう思っているのかは聞かないし、わかりませんが、まあ嫌いではない、かな。

 

でも私自身は最近、自分がこのような年頃を過ごした、あの長屋での暮らしをしきりに思い出すんです。人間とはそうしたものかとこの歳になって感じますし、だとすればきっと、子どもたちの記憶の中にも「家づくり」のこと、その家で大きくなったことが、どこかに刻まれていることでしょう。

 

自分が育った家、家族と暮らした家。それが木の家であったことは、徐々に親から離れていこうとする彼らのこれからの人生にとって、きっと無意味ではないと信じたいですね。

 

私が10年以上前に目論んだこと、木の家づくりを生業にする親としてのつとめだと感じたこと。いずれ巣立ってからでも、彼らに何かが伝わったらいいなあ。今日はそんなことを想った父親でした。

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