先輩からあなたへ

2015-09-26 10.43.27

〈2階で暮らす、その意味を体で感じてもらうため、先に出来上がった住まいを一緒にご訪問してきました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は、実施設計まっただ中のお客さまと、実際に住んでおられるお客さまのところへお伺いしてきました。今の家づくりのご提案が2階にリビングという家なのですが、その経験したことのない暮らし方の事例を味わってみたいということで。

 

私の家もそうですが、KJWORKSでは「2階リビングの家」は結構数多くつくってきています。土地の状況、周辺環境のあり方によっては、そのほうがより心地よく日々を暮らせる、そう思える場合の提案ですね。

 

しかし、話としてはわかっても、今まで暮らしてきた空間体験としてそれがなければ、やっぱり感覚としての理解は難しい。そういうお客さまには、先に建てた家づくりの先輩の家を訪問するのが一番なんです。

 

ということで、この3月末に入居されたばかりの住まい手さんのところへご一緒してきました。快く迎えてくださって、明るさ、動線、仕上げを含めたその空間の特徴を一緒に体験し、半年暮らした住まい手さんの生の声をお聞きしてきた次第。

 

リビングの位置が一階か二階か、簡単にいえばそれだけのことなのですが、しかし暮らしの中でその意味合いたるや、まさに根本的な違いがあるのです。私たちからすれば、今までの経験上そちらの方が心地よく暮らせるという想いからの提案ですが、でも、やっぱり経験がなければ不安ですよね。

 

そうした時、つくり手の私たちの言葉より、ずっとお客さまを安心させてくれるもの、それが同じ境遇の家に住む先輩の言葉です。それはまさに値千金、おなじ生活者としての実感に満ちて、不安な心に差す光明のごときもの。

 

そういうことがわかっているので、私もこうした「住まい手さんの訪問」を続けていくわけなんですね。二階リビングの場合は特にそうなります。実は今日お伺いしたお客さまも、全く同じ意味合いで、さらに先輩の二階リビングの家をご訪問した経緯があるんですよ。

 

そうして、KJWORKSと家づくりをご一緒したお客さまが、その希少性の故に、同じ道を歩む後輩に、事例として自分の家を開示してくださる。それはもう、本当にありがたいことです。

 

今日もやっぱり、非常にためになるご訪問となりました。「1階より明るくて心地いいよ」そんな住まい手の本音はそうそう聞けるものではないし、でも二階リビングでよかったと思う気持ちは、これ以上ない安心を、お客さまに届けてくれたことでしょう。

 

私たちが勝手に決めてはいけませんが、同じ相手と家づくりをする先輩、後輩の間に交流があること、特にこうした「大丈夫だよ、いい家になるよ」という安心感の伝達があることは、我々家づくり工務店の千の言葉よりも重い、素晴らしい「継承」なんですね。

 

今日もまた、今日初めて会った方同士の和やかなご交流の場面に立ち会うことが出来て、私たちもとても幸せな気分にさせていただきました。このお客さまの木想家が出来た時、また先輩をご招待するようなご交流になれば、さらに嬉しいです。

 

人がつくり、人が住む。不特定多数を対象にした建築と「住まい」はそこが大きく違うし、そこが素晴らしいのです。住まい手さん同士のつながりという「種」を撒いているようなご訪問は、その素晴らしさをなぞるかのような、まさに至福の時だと言えるでしょう。

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