いきぐるしくない

2015-10-16 15.42.45

〈ここはコンクリートの箱のなか、でも空気や人や植物とも互いに呼吸している部屋なんです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日はお客さま続きの日でした。はじめてここに来られる方に、午前も午後も、この「木の空間」のことをお話していたんです。そんな中で私が改めて感じたこと、少し綴ってみます。

 

家づくりをお考えのお客さま。今まで何度かお会いしていて、今日始めてここへ。山の見えるよい土地を見つけられてのご相談だったんです。気に入ったその土地に、ハウスメーカーによる建築条件がある、ということで。

 

でも、できれば木の家に住みたい。そんなお悩みをもってお越しくださったのですが、テナントビルの中にある私の「木の空間」に入って、とてもびっくりされていました。その驚きの声が、今日のタイトルです。「息苦しくない!」と。

 

いまはマンションにお住まいで、とにかく息苦しく感じる。冬でも窓を開けて暮らしたくなるほど。それが何なのかわからないし、どうしてここは、息苦しくないのかなあ?そんな感じでした。

 

今まで二度ほどお会いして、とても「感じる」力の強い方だと思っていましたので、私にはそのお話がよくわかる。そしてこうご説明したんです。ここは建物はコンクリートですが、仕上げは無垢の木や漆喰で、全部が呼吸しているからではないでしょうか、と。

 

私自身は、マンションに住んだことがありません。なので逆にその息苦しさをあまり体感したことがありませんが、多分その話は間違っていないと思います。冒頭の写真はお客さまが帰られてから撮ったものですが、この部屋では、緑の植物たちも、とても元気なんです。

 

今まで家づくりのご相談の中で、マンション住まいの方から、植物に元気がない、という話を何度も聞いたことがあります。枯れそうなのでベランダに出した、といったお話も。

 

今日の感受性豊かなお客さまが感じておられるもの、そして植物たちが感じているものも、同じなのではないかと思いました。それは「呼吸」といっても、空気のやり取りということだけでなく、何というか、「気の応答」のようなものなのかもしれませんね。

 

木の空間にひとしきり感心された後、お客さまがこう言われました。「ハウスメーカーさんの家だと、今のマンションと同じようなのが出来るような気がして」と。なかなか厳しいご意見です。

 

私がそれを肯定は出来ませんが、でもそうお感じになるのなら、やはりこの空間のような「木の家」をつくられた方がいいのではないでしょうか。その良い土地は残念ですが、土地探しから私もご一緒させていただきます。それが私のご提案でした。

 

息苦しさが生き苦しさになっては、なんのための家づくりかわかりませんね。木の家は、生きているものと相互に「呼吸」しあうことで、その心に開放感を与えてくれるもの。今日はお客さまの素直なお言葉から、もう一度それを教えてもらったように感じた私でした。

 


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