キャンバスと家具

2015-10-20 09.55.27

〈素晴らしい目利きのお客さま宅で、木の空間と家具たちのハーモニーを愉しみました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は朝から、芦屋市の奥池というところにあるお客さまのところへ、工事にお邪魔してきました。おこなったのは、洗面室用の暖房器具を設置する、という工事。

 

奥池というところは、同じ芦屋市でもちょっと市街からは離れていて、私の事務所から見える山の向う側にある、自然豊かな街です。とてもいいところで私も大好きですが、山の中なのでとにかく冬は厳しいんです。

 

今日の工事も、「お風呂から出た時、脱衣場が寒い」ということで、そこ専用の暖房器具を取り付けさせていただきました。TOTO製のこの機器は、私も初めてです。エアコンの小さいようなものですね。

 

私もご一緒しましたが、既存の配線から電源を確保し、機器を設置するところまで、実際は電気設備業者さんの作業です。施工中、私には時間があったので、この家にお伺いする時の愉しみを、いつもと同様今日も味わっていました。

 

その愉しみとは、家具です。こちらの木想家、とにかく置いてある家具類がとても素敵なんです。箪笥やチェストの類は全てアンティークの、どれも統一された色合いのものばかり。

 

この家は築9年になりますが、建ててからも使う家具を厳選され、本当に好きなものだけを入れられました。あとは全て造付で収納、家具をまかなうというお考えで、家をつくらせていただいたんです。

 

冒頭の写真は、「山口さん、まあ珈琲でもどうぞ」と言っていただき、これまた素晴らしく素敵なソファのところに、奥さまがお茶の用意をしてくださったところです。向こうにはなんとも言えない風合いの、チェストが。

 

写真からもその味わいが伝わると思いますが、無垢の木の床、漆喰の壁、木の窓が、とてもいいコンビネーションで、これらの重厚な家具たちのキャンバスになってくれています。つくり手としてはそれがとても嬉しいですね。

 

私も実は、このソファは初めてでした。最近新しく入れられたそうです。お客さまのそのモノを視る眼、選択眼はやはり確かで、その革の素材感、その座り心地は、もう最高です。

 

しばらくこのソファーで寛がせてもらって、珈琲をいただく時間。いやあ、木の家というキャンバスと、置かれた家具との素敵なハーモニーの中で過ごしていると、工事の立ち会いで来たというのを忘れてしまいそうでした。

 

「一生もの」となるような家具は、もちろん値段も張ります。でも、暮らしの中で人は家具に触れて生きていると言ってもいいくらい、家具はとても重要だし、良いものは本当に暮らしを豊かにしてくれます。

 

それをよくご理解され、自分たちの気に入った家具だけに囲まれて暮らしておられるこの木の家。お客さまだけでなく、家そのものもとても喜んでいるように、私には思われました。


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