なつかしの帰路

2015-11-01 16.30.30

〈芦屋の事務所から自宅まで、滅多にない方法を使って気分よく帰宅です。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は夕方から、芦屋の「木の空間」をセミナーで使ってくださっている村田あやこさんと、次回セミナーのことでお話するお約束。そこへ向かい、そこから帰宅する道のりに、とても感慨深いものがあったんです。

 

私の自宅は堺にあり、村田さんもわりとお近くです。それを考えて待合せ場所として私に教えてくださったのが、阪堺線神明町駅そばの「茶寮 つぼ市製茶本舗」でした。

 

私はこの店を全く知りませんでした。でもウェブサイトを見ると、とてもいい感じ。ではそこにしましょう、となってから気づいたのですが、この店は私の母校、大阪府立泉陽高校の近くなのですね。

 

そういうことなら今日は、昨今はすっかり使わなくなってしまった方法で動いて、家に帰ってみよう。そう思ったんです。それは、今使っているJRや車とは違う、懐かしい道で。

 

芦屋から大阪駅、そして天王寺駅までは通常と同じですが、そこから阪堺線、「チンチン電車」と呼ばれる路面電車に乗りました。本当に久しぶりです。冒頭の写真がそれですね。

 

子供の頃、住吉大社に行くのも、浜寺公園近くのプールに行くのも、この路面電車でした。とても懐かしい。電車と車が同じ道を通るというこの独特な雰囲気に、ノスタルジーをかき立てられます。

 

ICOCAが使えるなどシステムとして進化し、新型車両も投入されているようです。でも今日乗った車両は、車体全面に広告が描かれた、昔ながらのものでした。ガタンゴトンと揺られながら、なんかいいなあ、なんて。

 

そして村田さんとお茶をしながらお話したお店は、こんな感じ。築300年を数える町家を改造したお店だそうです。これもまた、懐かしさ溢れる佇まいでしたよ。

2015-11-01 17.19.50

 

懐かしい路面電車と古き好き木造建築に、すっかりいい気分。あたりはだいぶ暗くなってきましたが、今日の締めくくりは徒歩にしました。それも、高校時代に通学していた道で帰ることにしたんです。

 

お店からすこし歩いて母校の前を通り、そこから普段車では通ることのない、大通りから一本入った道へ。ちなみにその当時は自転車でした。この道を通るのは、30年ぶりですね。

 

周囲の景色はほとんど憶えていませんが、道の高低差や坂の感じ、踏切周りの感じなどに、やはり懐かしさがこみ上げてきます。ゆっくりと歩きながらそれを感じ、その頃の自分を見るような気分で歩いていたんです。

 

思いがけない場所のご提案から、今日は昔の想い出をなぞるような、そんな動き方になりました。自分の生まれた市にいまも住んでいるということ、それは「故郷がない」とも言えますが、でも生まれた街とともに生きているという点では、素敵なことでもあるんですよね。

 

いつも通り過ぎているばかりでなくて、もっと街を歩いて、味わってあげないとなあ、そんなことを思いながら歩く懐かしい道はもうとっぷりと日暮れて、昔も今も変わらない夜へと近づいていくばかりでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です