森へおんがえし

2015-11-02 15.44.35

〈森を訪ねたお客さまの家ができて、今度は森の皆さんが訪ねて来られました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

明日11月3日は、毎年恒例のKJWORKSのイベント「杜の感謝祭」です。そしてそこには、KJWORKSの木の家の材料の故郷、先月「森のツアー」で行った、熊本県阿蘇郡小国町の皆さんが来て下さいます。

 

今年もいつも通り、小国ウッディ協同組合のスタッフさん3名がお越しになられました。でも、いつもならKJWORKS本社「くらしの杜」へ直行されるところ、今年はちょっと立ち寄るべき場所があったんです。

 

それは、この5月にお引渡しをしたRさんの木の家。昨年の「森のツアー」にご参加されたお客さまで、その後ご自分の木の家が出来上がってからずっと、小国の皆さんに見てほしいとご希望しておられて。

 

ツアーで林産地の方々とふれあい、木の家の柱や梁がどのように出来上がってくるのかを学ばれたRさん。一本一本の木材に込められた森の人々の想いを知り、そして製材所と家づくり工務店であるKJWORKSとの、単なる売り買いを超えた「つながり」を体感されました。

 

その体験が、ご自身の家づくりをさらに充実させてくれたこと、普通なら知ることのない木の家のバックボーン、その出自を心に留めながら木の家に住めるということに、大きな喜びをもっていらっしゃる。私はそう感じます。

 

そしてそのお心が、森の方々に見てほしいというお言葉になって出てきているのでしょうね。そのお気持ちに応えるべく、今日は小国ウッディの皆さんをお連れしたというわけなんです。

 

製材所である小国ウッディさんは、図面を通じてこの家にどのように小国杉が使われているかはある程度ご理解されています。しかし、それと出来上がった家を見るのは別。しかも入居後の「暮らし」を体感されるというのは、ほとんどないことでしょう。

 

それはRさんとの二度目のふれあいでもあり、自分たちの志事の先にある家の姿を把握し、それをフィードバックできる良き機会でもある。森の皆さんが、「木の家の暮らし」をイメージできるということは、私たちの協力体制にとっても、大きな意味をもつものですね。

 

冒頭の写真は、家の中をひととおり見学させていただいた後、楽しいお話に花が咲いているところ。Rさんが家づくりの時のこと、そしてこの家での暮らしのことをお話されるたび、私はこう思いました。ああ、これは森への恩返しだと。

 

小国の森で永い年月を経た樹。そこから生まれた材木が、製材と施工という協力体制で木の家になる。出来上がった家での暮らしを一緒に体感することで、そのタッグがより滑らかに、より強くなるなら、それは自分も行ったあの森が喜んでくれること、住まい手から森への恩返しではないか。

 

言葉は違うかもしれませんが、きっとRさんもそういう想いをもっておられたのだと思います。そしてそれは、小国ウッディの皆さんに、大きく響いたに違いありませんね。

 

今日はその仲立ちをさせていただいて、私自身もなんとも言えず幸福な気持ちに満たされる時間でした。


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