かぞくの音色

2015-11-03 15.06.34

〈思いがけず始まった住まい手さんの演奏。その場が一日の縮図に見えました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日も、昨日の「杜の感謝祭」での出来事をすこし書かせてくださいませ。私にとってはとても印象深い時間、それは施設内で最も広い部屋、落語会などにも使われている「多目的室」でのことです。

 

午後2時30分から、三線(さんしん)の演奏会がある、というのは朝からわかっていました。私も何度も石垣島へ行くうちに、あの音色がとても好きになって、楽しみにしていたんです。

 

KJWORKSの宮本も参加して楽しんでいる三線の同好会があって、そのメンバーによる演奏だと聞いていました。ちょっとお客さま方のお相手は小休止し、時間に合わせて部屋へ上がったのですが、あれ、まだ演奏者が揃っていない。

 

ちょうどこの時、施設内をくまモンが巡回していて、ちょっとそれが遅くなっていたんですね。それが終わり次第スタート、となったのですが、そこで「ほな、それまでつなぎにちょっと演りまひょか」との声が上がったんです。

 

冒頭の写真で一人演奏されているのがその方。木想家の住まい手さんであるHmさんです。家ができた時にも三線を聴かせていただいたことをよく憶えていますが、今日も一緒に演ろうとご参加されていたんですね。

 

Hmさん、急遽ソロコンサートと相成って、おもむろに演奏を始められました。まずは「涙そうそう」でしたが、びっくりしたのはウチナーグチ(沖縄言葉)で唄われたこと。まさに本格派です。

 

いや、やはり三線の音色はいいですね。Hmさんの落ち着いたボーカルでのウチナーグチの唄もとてもよくて、しばし楽しませていただきました。エイサー節など、3曲ほどのミニコンサート。

 

そして、ふと周りを見て気づきました。Hmさんが演奏している時、席に座った私から見えている観客の方全員が、木想家の住まい手さんだったんです。そして後ろには、小国ウッディさんも。

 

演奏者も、観客も、私も含めて、木の家の人。なんか、とてもいいなあ。嬉しいなあ。感謝祭の趣旨からして当然、と言えばそれまでですが、一緒に三線を聴く、その時間を共有できていたことに感動しました。

 

逆にお客さま同士はそれを知らない人がほとんどだし、私一人がその嬉しさを味わっていたという次第。そして思いました。私にとっての今日は、これと似たような感じだと。

 

久しぶりにお会いする住まい手さんご家族、それぞれのあり方も変わっていきます。人が増えたり減ったり、子供さんが成長したり。でも、どのご家族にも「木の家が好き」という共通のものがある。それは目に見えず、でもよく似た音色が鳴っているような。

 

年に一度の感謝祭で、色んなお客さまとお会いするということは、その基調となっている「木の家の人」の音色、そして年を経てすこし変化した家族の音色を私に聴かせに来てくださっているということなんだ。そう感じました。

 

私もそれぞれのお客さまをご紹介したりして、また家族の音色が交じり合ったりして、それもとても楽しい。色んな音が響く感謝祭の、私にとっての嬉しさをまた発見した、そんな10周年だったんです。


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