試着のあいだ

2015-11-09 10.36.31

〈一緒に服を選びながら、その店の個性を色んな面で観察していました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。今日はプライベートの話題におつきあいのほどを。

 

今日はお休みをいただいていました。本当は別の日に休むつもりだったのですが、めずらしく奥さんからの「どうしても」の頼みごとがあって、今日に振り替えたんです。それが可能なスケジュールでしたので。

 

頼みごとというのは、今日休みの奥さんの服選びのお供。なんでも、職場の若い職員の方から結婚式にお呼ばれしたらしく、かなり久しぶりなので、相応しい服を一緒に見てほしい、という話。

 

まあ滅多にそういう頼みごとをする人ではないし、今回は何か助言がほしいのだろうな、と思って引き受け、午前中のお供と相成ったのでした。

 

私は普段、ほとんど決まった店でしか衣類を買いません。なのでそこへ一直線に行って、買って帰ってくる感じ。あまり色んな店を見て回ったり、試着をしてみながら考えたり、ということもありません。同じ店だと、サイズもわかっていますしね。

 

なので、今日のような奥さんのお供の時間は、私にとっては数少ない時間の過ごし方。女性は幾つもの店を見て回ることそのものを楽しむような買い物が多いですもんね。そしてそれは、私にとっては「店舗の観察」の時間でもあるんです。

 

もちろん、服を見ている時は一緒に見て、自分の意見を言ったり荷物を持ったりしていますよ。主に奥さんが試着のために小部屋に入っている間、その店のことを色々と観察しています。

 

商売柄、空間の大きさや仕上げや展示の仕方はとても気になります。冒頭の写真は、今日まわった中で、割りと好きな感じのお店でした。まあ、中央にある無垢の木の椅子の存在が大きいんですが(笑)。

 

でも、木の椅子は低くて、隣のソファの方が座面が高い。これはいかんなあ、店舗だからまだ許されるけど。そんなことを考えます。ソファの上には児童書が置いてあって、子どもの対応があるのはいいけど、置きっぱなしはどうもな、とか。

 

試着室の場所も気になります。このお店はメンズも置いてあるので平気ですが、レディスのみの店で、試着室と待つための椅子が遠かったりすると、男の私は居心地が悪いと感じますね。また、空間や動線といった部分以外にも、スタッフの接客もとても気になります。

 

木の家でも、店舗でも、ある空間で人が時間を過ごすのは同じ。その滞在時間には違いがあっても、その空間でのその時間を、どう心地よく過ごしてもらうかが、空間による「もてなし」だと思うんです。

 

それを考えている店と考えていない店がある。それはどんな業態でも同じだと感じます。こういう衣類の店は「試着」という行為があるのが特徴なので、そこに「もてなし」を盛り込むことは大事だな、とも。

 

今日はちょっと批判めいて申し訳ありません。木の家という滞在時間が最も永い空間をつくっている私には、逆の性格をもつこうした店舗を観る時間から得るものもあって、それもまた楽しいのですね。

 

今日は結局、奥さんも良い買い物が出来たらしく、休みを振り替えた甲斐はお互いにあったようでした。


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