モノとシーンのあいだ

2015-11-11 14.22.22

〈キッチンの工場を見学に、岐阜へ。ものづくりの現場は常に楽しいですね。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は、私の「大人の社会見学」の日でした。いつもお世話になっているメーカーさんのご提案で、岐阜県瑞浪市にある「ものづくり」の工場を見学しに行ってきたんです。

 

私は家づくりのなかで、造付家具と並行して「木のシステムキッチン」をよくご提案しています。全てを家具としてつくるキッチンも出来ますが、「I型」と呼ばれるシンプルな形のキッチンなら、無垢の木をつかったシステムキッチンもあるんですよ。

 

今日見せていただいたのは、その「木のシステムキッチン」をつくっておられる株式会社ウッドワンさんの工場でした。システムキッチン業界ではメジャーとは言えない、でも木の家づくりには強い味方とも言えるこのキッチンがつくられるところ、一度見てみたかったんです。

 

大阪から車で三時間。瑞浪のキッチン工場では、工場(こうじょう)というより工場(こうば)と言った方がよい雰囲気で、工程の多くの部分が手作業によってじっくりとつくられていました。

 

残念ながら工場の写真撮影は禁止で、お見せすることができませんが、ものづくりの志事である私には、こうした見学が非常に興味深く、楽しいのです。各工程の作業に見入ってしまい、時間を忘れるほど。

 

製作工程の見学を終え、次に連れて行ってもらったところで、また驚きました。冒頭の写真がその場所。現場の皆さんは「ラボ」と呼んでおられましたが、ここは工場でつくるキッチンの、展示スペースですね。

 

展示と言っても、単に機器が置いてあるのではありません。広い工場内のスペースに、それぞれのキッチンを主役とした「スペース」そのもの、もっと言えばそこでの「暮らしのシーン」が展示されていたんです。

 

写真のスペースは、オーク無垢材を使ったシステムキッチンを据え、ラフな感じの木材とアイアンやステンレスを多用した、少し男っぽいイメージの空間でした。なかなかいい感じで、来場者にもとても人気だそうですよ。

 

それ以外にも、全部で9つのスペースがありました。こんな感じ。

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これは「和」のイメージでまとめられた空間ですね。

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こんな風に「家型」をつくったりもして、それぞれに違った内部空間を表現しています。

 

こうした趣向で展示をするショールームもよくあるし、私も見たことがあります。でも、実際につくっている工場のすぐ横にあること、その説得力は凄いと感じました。

 

工場でつくられているモノを見て、それが実際の暮らしの中でどう活かされるのか、それを即座にイメージできるのは、よほどのプロでなければ不可能なこと、一般の方には難しいことだと思います。

 

その、つくられるモノと暮らしの中でのシーンとの間をつないだ魅せ方は、イメージが湧きやすく、なおかつ工場でつくられている製品自体の輝きも増し、見学したことの価値もアップする。今日はそんな相乗効果が伝わってきました。

 

私も目の保養をし、またしっかりと充電してきた次第。これから、さらに説得力のある自分の言葉で、私のご提案もパワーアップできそうですよ。


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