炎をまるごと

2015-11-02 15.28.39

〈火入れ式には行けませんでしたが、家全体の温もりはきっと、プラン時の想いどおりになったと思います。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日の冒頭の写真は、先日の「杜の感謝祭」の前日に小国ウッディの皆さんと一緒にお邪魔した、高槻の木想家です。実は今日、このお宅の記念の行事があったのですが、私は行くことが出来なくて。

 

行事というのは、写真にもある薪ストーブの「火入れ式」でした。5月にお引渡しで、ストーブの火入れがまだだったんですね。私はどうしても行くべき別の所用があり、火入れ式の方は設計の平野、現場管理の竹口、そしてストーブ担当の山内にお願いした次第。

 

でも、帰宅してから、申し訳ない気持ちでこの吹抜の写真を見ていたら、このストーブに火を入れた時の、この吹抜を通じた家全体の温もりが私にも感じられるような気がしたんです。

 

薪ストーブの暖かさを体感された方にはおわかりいただけるかと思いますが、その能力は、充分に家一軒すべてを暖めることができるものです。それだけの熱容量がある。

 

しかし、家の間取りがその能力を活かしきるようになっていなければ、ストーブのある部屋だけしか暖めることができず、とても勿体ない。そうなると却って他の部屋は寒く感じたりして、よくありません。

 

それを減らし、家全体に暖気を行き渡らせる役目をするものが、この吹抜なんです。ですから、ストーブの上には吹抜、という間取りにすることが多いですね。

 

一階は、ストーブから水平方向に広がる「輻射熱」によって、顔がぽかぽかと火照るような暖かさが伝わっていきます。そして一階の空気がそれで暖まると、今度はそれが吹抜を伝わって2階を暖めてくれる。

 

ストーブの火が終わって、上階の寝室へやすみに行くときには、その部屋も間接的にストーブで暖められている。とても効率よくストーブのチカラを使った、全館暖房に近いシステムになるというわけ。

 

KJWORKSは現在、自社設計・施工の木の家だけでなく、他社のつくる家に薪ストーブを設置しにいくという工事も承っています。でもそんな時、その家の間取りがストーブの能力を活かせるようになっていないと、やはり残念な気持ちになるんです。

 

せっかく高額な費用を出して薪ストーブを据えるのなら、その炎をまるごと家の暖房として使い切るような空間、そんな間取りの家でありたい。そう思いますし、そんな空間はきっと、炎だけでなく家族の絆の温かさも伝えてくれるはずだと信じます。

 

さあ、お引き渡しから半年経ったこの木想家でも、いよいよ薪ストーブライフのスタートです。今日は行けませんでしたが、炎を愉しむ暮らし、もう少し寒くなったら、私もまた体感しに行こうと目論んでいます。


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