森とつながる家

IMG_6649

〈あの森、あの製材所からやってきた小国杉が、ついに家のかたちに組み上がりました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

昨日は本のご紹介を書きましたが、めでたい上棟式へも参加しておりました。土地探しからご一緒していたご夫妻の木の家が、ついに建ち上がって、そのお祝いの式典でした。

 

冒頭の写真がその様子。雨養生のブルーシートが残っているのでちょっと暗めの感じですが、上棟成った建物の四隅をお清めし、その後楽しい直会(なおらい:懇親の宴)の時間も。

 

直会の中でお客さまと話していて、ご夫妻が木の柱や梁を見る目が、とても嬉しそうなのがよくわかります。それも当然。だって先月、その木が生えていた森、その伐採、製材、乾燥の現場を一緒に見てきたのですから。

 

木の家を建てるのはもちろん初めて、というお若いご夫妻に私は、ぜひ木の家の柱や梁の故郷を一緒に見に行きましょう!とご提案して、毎年恒例の「阿蘇小国ツアー」にご参加いただいたんです。

 

自分たちがKJWORKSと一緒に建てる木の家。その木の故郷を見、森の人々の営みに触れる時間を過ごして、お二人もとても楽しそうでしたし、林業というものへの学びも得られたことと思います。

 

そして、その想い出もまだ新しいうちに、自分たちが見てきたあの森からやってきた木材が家のかたちに建ち上がったのですから、こんなに嬉しいことはありませんね。

 

注文住宅である木の家が上棟する。それ自体もとても嬉しいことですが、自分の敷地にやってきた、その木材たちの出自を知っているということは、そこに大きな違いをもたらしてくれているはず。

 

きっと、上棟した我が家の木材を見上げるご夫妻には、あの森のなかで伐採した100年生の杉、その倒れゆく姿が見え、その音が聞こえていたことでしょう。その木の生命をいただいて自分たちの家が出来ているというその事実を、感じてくださっていたことでしょう。

 

心に刻まれたそうした体験が、さらに自分たちの木の家を愛する心を生む。木の家に住みながら、あの森へと想いを馳せることができる。なんと素晴らしいことではありませんか。

 

そうした「森とつながる家」、それを知っている人が住む家は、きっと永く永く住んでいただけるに違いありません。それこそが私たち家づくり工務店の願いであり、生命をいただいた森への、住まい手からの感謝のあらわれだとも言える。

 

私たちは、そんな家づくりを、ずっと続けていきたい。そう心から思うのです。そしてお客さま方にも、森との心のつながりをもって住んでいただきたい、そう思うのです。

 

昨日は、森へのツアーの翌月に上棟式、ということで、それを尚更強く感じる時間。お客さまの満足そうな笑顔に、またひとつ「永く住んでいただける家」になったという喜びをかみしめていた私でした。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です