屋根まわりの空間

2015-03-25 10.08.08

〈2階に家族の間があると、1階の時とはまた違った検討のしかた、空間のイメージの仕方になります。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日はKJWORKS阪神事務所の木の空間で、先日来プラン(間取り)のお話をしてきたお客さまと、打合せをさせていただきました。段々とプランもまとまってきて、楽しい時間です。

 

このお客さまと話をしている木の家は、2階に家族の間(LDK)があります。KJWORKSにはよくある、でも一般的にはまだまだ少数派な間取り。今現場が動いている2階リビングの木想家へもお連れして、そのイメージをご確認いただくことになるでしょう。

 

2階が暮らしの中心となる間取りで、その暮らしの豊かさのためにやはり欠かせないのが、屋根の形状に合わせた勾配天井ですね。吹抜がとれない代わりでもありますが、これは2階リビングでしか味わえない空間の醍醐味です。

 

冒頭の写真は、この春にお引き渡しした木想家。同じく2階に家族の間があり、このように屋根に沿った板張りの勾配天井が、徐々に高さを増しながら心地よい空間をかたちづくっています。

 

ただ、手前は勾配天井ですが、奥の方は白い平らな天井が見えていますね。この奥はキッチン。いくら屋根がその形だとは言っても、すべての場所が屋根なりの天井では、空間の用途とうまく合わない部分もあるということです。

 

そしてもうひとつ、屋根の下の空間といえば、ちょっと気になるのがロフトでしょう。高さを抑え、面積の規定を守れば、3階にカウントすることなくつくることが出来るロフトは、なんだかワクワク感を刺激してくれる場所ですね。

 

つまり、2階リビングでの間取りを考える時には、そうした立体的な空間の関係を想定しながら進めていく必要がある、ということになります。屋根なりに勾配天井となる場所、平らな天井であるべき場所。そしてロフトをとるべき場所。

 

その3つのあり方、そしてその相関関係が、空間の心地よさ、豊かさを決めると言ってもいいくらい。私はそう思っています。ですから、2次元の絵を検討しながら、頭のなかは完全に3次元での検討になっている。

 

特に屋根が絡んでくると、ただ高さを想定するだけでなく、「段々と高くなる空間」を頭のなかにつくりながらの検討になります。ちょっと難しいですが、でもそれがまた楽しいんですね(笑)。

 

今日もまた、お客さまと間取りの話をしながら、そうした立体的な空間構成の話になりました。徐々にお客さまの中にも、私が思い浮かべている3次元空間が形づくられていくことが感じられる、それもまた嬉しいことです。

 

今回、実はさらに楽しげなご希望があって、それがもうひとつ空間検討に面白みを加えてくれそうです。それは「屋根の上に出る」というお話。遠くの山々への眺望を得られる開放感ある場所を、と。

 

安全に、楽しく、かつ建築的に無理のないかたちでそれを満足させる間取りと空間の検討は、やり甲斐のあるチャレンジです。さあ、面白くなってきました。

 

屋根まわりに生まれる、いくつもの魅力的な空間。今回もそうあるべく、さらにプランを練っていく時間が、もう少し続くことでしょう。


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