言葉を変えれば

2015-12-07 16.39.52

『営業という仕事を2文字で説明してください』   山下義弘 著   すばる舎リンケージ

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

私の読書録には滅多に出てこない感じの一冊を、今日は採り上げてみようと思います。こういう「ビジネス書」と言われる類の本はほとんど読まない私ですが、でもそれには例外があります。それは「著者のかたに興味が湧いた時」です。

 

本書の著者、山下義弘さん。お会いするまでは、失礼ながら存じ上げませんでした。実は先の29日にオンエアされたのですが、インターネットラジオ「fmGIG」で、私がゲストに呼んでいただいた番組「右肩経営羅針盤」のメインパーソナリティが、ビリーさんこと山下さんだったんです。

 

私を呼んでくださったのはもう一人のパーソナリティー、貴多みのりさんだったので、山下さんが著名な営業コンサルタントさんであることも知らずに収録に臨みました。でも、そこでのお話ぶりにとても興味が湧いて、本書のゲットと相成った次第。

 

面白いタイトルにも惹かれました。でも、なるべく先入観なく、と思いながら読み始めて、あ、これはお会いした聞き上手のビリーさんそのままの本やわ、と思ったんです。読みやすい、わかりやすい。

 

内容は、いわゆる営業マンの能力アップのための方法論だと言えるでしょう。私はそうした本をほとんど読まないので、他の書籍にどういうことが書いてあるのかは知りませんが、本書では「言葉を変える」ことが最も大切と書いてあります。そこに共感を覚えました。

 

営業であれ何であれ、職業において最も大事なのは、その仕事の意味、意義を知り、納得して従事するということではないかと私も思っています。それが無いままに闇雲に動いても、もたらされる成果は表面的なものだと。私が「仕事」を「志事」と書くのもその気持ちの表れですね。

 

同じようなことが本書には書いてあり、さらに「営業」という仕事についての言葉→意識→行動という道筋がかなり突き詰められている。そうした自分の内からの変革を呼びかけることは、他の職業についても同様に響くやり方だと感じます。

 

それは、「そもそも◯◯とはなにか」という遡行のなかから、迷うことのない行動の元となる「芯」を見つけること、だと言えるでしょう。

 

日本語を楽しむように進んでいくのも、私の好みに合いました。「きく」、「とも」、「あう」、「みる」などの言葉、その多様な解釈と意味を紐解きながら、それを自分の行動を変える糧にする。

 

具体的かつ細かい営業職の行動指針にまで及んでいる本書ですが、著者の想いは、「営業」にかぎらず、「己の職業」というものを、言葉を入口にして深く見直しましょう、ということだと感じました。

 

「仕事」を「志事」にすること。その楽しさを味わいながら読み進められる、そんな一冊です。


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