床にちかづく

2015-12-11 15.03.00

〈羊の毛からできる、家の材料。その可能性に心躍る時間でした。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は冒頭から、無数の糸車のようなものが登場しました。ここに巻かれているのは、全て毛糸。あちらに向かって全ての玉から糸が延びています。皆さん、これは何の材料だと思われますか?

 

答えは、カーペット。私の「暮らしのシゴトの仲間」であるJqualiaの松下さん、収納の巣の宇野さんからのご紹介で、今日は和泉市にある「堀田カーペット」さんへ、その制作現場を一緒に見学させてもらいに行ってきたんです。

 

堀田カーペットさんは、ウール素材にこだわり、そしてウィルトンと呼ばれる「織るカーペット」にこだわって、ものづくりを続けておられます。もうそんな会社は日本に3社しかないそうで、そのものづくりの現場は、まさにワクワクするような「職人芸」の世界でした。

 

先の糸車の先には、織機(しょっき)があります。巨大で、でも仕組みは手織りのはた織り機と同じもの。こんな感じの機械です。

2015-12-11 15.00.23

 

長い長いウール織物のカーペットが、ひと目ひと目、じっくりと確実に織られていく。今日は堀田専務のご案内で、そんな制作の現場と、そしてカーペット尽くしでつくられた専務のご自宅とを、見せていただきました。

 

私は木の家をつくっていますが、床材が全て木でないといけない、とは思っていません。先日も畳のことを書きましたが、場所によって、その用途に応じた床材があっていいはずですから。

 

でも、出来ればそれは自然素材の床であってほしい。その想いに、昨今の合成繊維の「タイルカーペット」はそぐわないな、そう感じていました。木の床の上にラグを敷く、というのならいいな、とか。

 

しかし、今日はいままで思い込んでいたカーペットへの先入観が、全て覆るような体験でした。ウールの、しかも自然な発色の、工夫を凝らして織られたカーペットは、まさに上質なラグが部屋いっぱいにひろがったような感覚。

 

うわあ、このカーペットなら、木の家が好きな方にきっと喜ばれる。そう思いました。木の床の中に一部アクセントのように敷かれていたり、小上がりになっていたり、はたまた一部下がった床の中に敷かれていてもいいなあ、とも。

 

制作風景と、そして堀田さんのご自宅でその敷かれた実際を見せていただきながら、木の家の中で自然素材のカーペットが敷かれている情景が、もう目に浮かんでくるようなんです。

 

堀田さんの今日の言葉で印象に残ったもの、ふたつ。

「カーペットも、ファブリックだと考えてほしい。」

「カーペットって、暮らしを床に近づけてくれますね。」

 

いや、今までの不勉強が恥ずかしくなるような、とても意義ある体験でした。その可能性に気分を高揚させつつ、しっかりとウール織物カーペットのサンプル帳をいただいて帰ってきた次第。

 

「床に近づく暮らし」を考えるにあたって、こうした柔らかい肌触りの素材は、人の心をより安らかにしてくれますね。掃除のこと、長所と短所なども、しっかり学んできましたよ。

 

これから木の家づくり提案へ、この素敵な素材を色々と採り入れていきたいと思っています。まずはKJWORKS阪神の事務所にも使ってみようかな、などとも考えている私なのです。

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