高さを取りこむ

2015-12-15 10.02.30

〈雨になる前に、現場のチェック。基礎がだんだん出来てきています。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は午後から雨の予報でしたので、朝から宝塚の現場へ進捗確認に行ってきました。あまり投稿していませんが、姫路の事務所リフォーム以外にも、私がご担当する2つの新築現場が着実に進められています。

 

こちらの現場は基礎工事の真っ最中。写真でお分かりのように、前の道路が結構な坂道ですね。手前の方は石垣があって、敷地内の地面と1m以上の段差が出来ています。そして一番奥で、その段差が最小になる。

 

この土地に建つ木想家のプランは、この段差を考慮した配置計画と間取りになっています。一番奥の、道路から無理なく入れるところが、縦列2台分の駐車場。そしてその手前、基礎の型枠が建っているところはインナーガレージとなる予定。

 

敷地のある場所の条件からも、お客さまのご意向からも、車がポイントとなっているんですね。車は道路から段差なく入れないといけませんから、土地利用計画の中ではそれが前提条件になってきます。

 

そして、インナーガレージのこちら側に、玄関へ向かう階段などがつくられます。つまり、階段を上がって入っていく家の地面は、インナーガレージ床面よりもだいぶ高いところになるというわけ。

 

いま型枠の中に打たれているコンクリートは、その段差分の「高基礎」と呼ばれるもの。基礎工事は低い場所から始めるのが原則ですから、この高基礎がつくられ、その後通常の基礎がそれに連結してつくられていきます。その連結のための鉄筋が飛び出しているのが見えますね。

 

もっともっと道路との段差のある造成地などでは、いわゆる「掘り込み車庫」というものがコンクリートでつくられて、その上に普通の基礎で家を載せたりします。いっそその方が、車庫と家を別々に考えられるので簡単だったり。

 

しかし、ワンフロア分もないこうした段差は、よくよく考えて建物に車庫を取り込んでいかないと、無駄な部分が出てしまいがちなので、かえって難しい。プランの段階ではそれをかなり意識して検討をしました。

 

結果的にこのお宅では、インナーガレージからも何段か階段を上がって、玄関とは別に家への入口も取ることが出来ていますし、インナーガレージと2階の床との間の空間もうまく活用できています。

 

敷地と道路の段差、車の配置、車庫と部屋それぞれの天井高の違い、そうした高さ関係の土地の特徴を立体的に組み込んで間取りに落としこむのは、難しいからこそ、とても面白い。それがこうして高基礎を皮切りに形になっていくのは、いつもながら非常にワクワクしますね。

 

工事は5月までの予定で、まだ始まったばかりですが、今日は高基礎の現場を見ながら、その上の立体をイメージして楽しんでいました。年内につくられた基礎は、年末年始の休みで確実に強度を出し、しっかりと上部構造を支えてくれることでしょう。


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