効能を淹れる

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〈色んな素材がずらりと並ぶ、薬膳茶会。どれも思ったよりずっと美味しいんです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日のKJWORKS阪神「木の空間」には、心をすっきりさせてくれるようなお茶の香りが漂っていました。東洋医学を幅広く身につけていらっしゃる鍼灸師さん、新開ひろえさんによる『薬膳茶会』が開かれて、私も参加して学び、味わっていたんです。

 

「中医学には『薬食同源』という考え方があります。」という言葉から始まった、薬膳茶のテキスト。ご参加の皆さんと一緒に、まずは薬膳の基礎知識からお勉強。「五性・五味」について学びました。

 

五性とは、食材が身体にどう作用するかを5つに分類したもの。熱、温、平、涼、寒の5つです。私は日頃食べている食材、飲み物が身体を暖めるか冷やすか、ということに関心がありませんでしたが、それが薬膳の基本なんですね。

 

お茶の中でも、緑茶は「涼」、紅茶は「温」と、それぞれ違っている。紅茶でもストレートとミルクティーでは、それぞれ薬膳的効能が違っている。とても面白いですね。お酒でも、ビールは「寒」、ワインは「温」なのだとか。

 

学びの後は、実践です。今自分が気になっている身体的症状にチェックをし、それに対応したお茶となる生薬、ハーブ類を選びます。私の選んだのは、こんな感じ。

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上が「ヨモギ」、右が「ローズマリー」、左が「紅花」、下が「玫瑰花(マイカイカ)」。マイカイカとは、薔薇の蕾のこと。これらは「五行火茶 温」というもので、冷え、物忘れ、くよくよすることに効くそうです。

 

そして、これらをブレンドして、お茶を淹れます。今日参加の3名さまのブレンドを並べてみましたよ。

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まずは自分のブレンドを飲み、そして順に回してシェアして飲んでみます。どれも、思ったよりずっと飲みやすい。冒頭の写真がその様子です。薬という感じはせず、すっきりと爽やかに飲めました。私のものはやはり、花の香りがしましたね。

 

もっと薬臭くて、我慢して飲むものなんだろうと思っていた私には拍子抜けするくらい、どれも美味しい。薬膳茶とは、お茶に淹れることで、素材の効能を飲んで味わうこと。それが美味しく出来るなら、これはいいなあ、なんて。

 

新開さんがおっしゃいました。薬膳は特別なものではありません。食べるもの、飲むものが身体に及ぼす効果を知った上で摂ることが、すなわち薬膳なんです、と。大事なのはその意識なんですね。

 

中医学(中国医学)がもつ「薬食同源」あるいは「医食同源」という考え方は、言い方は別にして、日本でも昔から人の営みの中に深く根ざすもの。素麺に生姜と葱という薬味を入れるのも、「涼」の小麦粉製品に「温」のものを合わせるという理がある、というように。

 

私は、子供の頃に親から、「お茶でうがいしたらいい」と言われていたことを思い出しました。これもまた、緑茶の殺菌成分に着目した、薬膳のひとつなんですね。今日は薬膳茶という入口から、薬食同源の深さを少し垣間見ることができた気がします。

 

食材を選び、組み合せるときに、食感や味、色合いといったものの他に、「効能」というもうひとつの基準を身につけているって、いいですよね。心身の健康のために、是非私もそこへと近づいていきたいと感じられた、今日のお茶会でした。


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