木のバルコニーつくるなら

20151220

〈リフォームご希望のお客さま。バルコニー周りも大きく改修することになりそうです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日はあるリフォームのご相談を受けて、そのお客さまのお宅を拝見しに行ってきました。KJWORKSと同じような木の家で、違うつくり手がどのようにつくっているかは、色々と刺激になりますね。

 

お客さまのプライバシーですので写真はご紹介できませんが、とてもいい雰囲気の空間でした。しかし残念なことに、リフォームを考えておられるバルコニーデッキ周りは、ずいぶんと傷んでいたんです。

 

2階のリビングの南側に、大きな木のバルコニーが張り出しています。しかし、すぐそばに隣家があり、さらにそのお宅の庭木がある。それが屋根まであるような大樹なんですね。

 

ですから、南側といってもあまり陽当たりはよくない。なおかつ樹の枝が骨組みに掛かっているので、陰になり、雨も乾きにくい状態になって、腐朽が進行している。そんな風に見受けられました。

 

冒頭の写真は、KJWORKSのある木想家。2階バルコニーデッキと1階デッキの部分を撮ったものです。木のデッキはとても心地いいものですが、やはり長持ちさせるためには「こうつくるべき」というやり方があります。

 

といっても、その要点はただひとつ。「木材が湿ったままにならないようにつくる」です。木は、湿ったままだとすぐに腐朽菌にやられてしまいます。「濡れても乾く」をきちんと守れば、永く良い状態で維持することができるでしょう。

 

まずはつくる場所。陽がよく当たる方位置、そして風が抜ける場所に設けること。今回の事例のように、それは、南側がいつもベストとは限りません。敷地の状況からそれを見極めることがプランニングの上で重要です。

 

次に、骨組みを守ること。デッキに張った板などは取替もききますが、骨組みは早々簡単に取替えはできません。柱の足元は金物で基礎に接するようにし、そして梁にはすべて板金のカバーを被せます。

 

そして、板同士が密着しないように張ること。デッキの床はスノコ状になっているのが基本です。そして手摺の板張りも間をあけて。これを「目透かし」と言いますね。それだけで、板の乾きは断然よくなります。

 

あと、ビスは必ずステンレス製のものを。いくら上記を守って施工しても、板の中には必ず反ったり割れたりする子が出てきます。木が生きている証拠ですが、でもビスが先に錆びてしまうと、取替えすら出来なくなる。傷んだこの一枚だけ替える、が出来るようにしておきたいですね。

 

ひとつひとつは簡単なこと。でも、残念ながら今日見せていただいた木製バルコニーデッキは、それらが守られていないと言わざるをえません。お客さまももちろんですが、それに使われた木も可哀想ですよね。

 

今回は傷みきった部分を一旦撤去し、KJWORKSのやり方で、デッキの形自体も変えて施工し直すお話をさせていただきました。今度こそ、リビングとつながった心地良いアウトドアリビング、BBQが楽しめるような永く保つ木のバルコニーデッキをつくって差し上げたい。

 

そうした外のリフォームによって、暮らしの豊かさをご提供する。同じ木の家のつくり手として、そんな想いが今、沸々と湧き上がっている私なんです。


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