窓をかくす窓

2015-12-22 14.12.35

〈姫路の「木の事務所」、いよいよ大詰め。部屋の窓も、大変身していました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は午後から、姫路でおこなわれている事務所リフォーム現場へ、最後の確認におじゃましました。今日は器具の取付などの最終の作業がおこなわれていて、明日は美装工事、25日がお引渡しです。

 

前回のチェックで大工さんの工事はほぼ終わっていましたが、その後壁と天井ににローラー漆喰が塗られ、一気にまた雰囲気が変わっています。もうほとんど木の家ですね。

 

そしてもうひとつ、今回この事務所の雰囲気づくりに非常に大きな役割を果たすものが、設置されていました。それが冒頭の写真に2つ写っているもの。「木の窓」ですね。

 

このリフォーム工事、元の建物は倉庫です。その2階を事務所に改修ということで、鉄骨造の倉庫についていた窓の位置は変えずにそのまま利用しています。しかし、昔のブロンズ色のアルミサッシは、断熱性能的にも、そして見た目も、あまりよろしくない。

 

ということで、今回のリフォームでは「インナーサッシ」を採用しています。これは、既存の窓の内側にもうひとつ窓を設け、ダブルで断熱性能を確保するというもの。リフォーム用のサッシ改修手段であると言えるでしょう。

 

インナーサッシはなかなか効果的な方法ではあるのですが、しかし大半ものは樹脂製の商品で、いわゆる「木目調」の樹脂がいまひとつ。木の空間の中では、周囲の本物の木材から「浮いて」しまいがちです。

 

でも、実は「木のインナーサッシ」もあるんです。今回はそれを、私も初めて採用しました。同じく「木のシステムキッチン」もつくっているウッドワンさんの製品で、ラジアータパインという木材による「木の窓」なんですよ。

 

それがブロンズ色のアルミサッシの手前に、それもペアガラス入りで入っていました。これで性能は格段にアップですし、なによりも見た目が素晴らしい。元のサッシはほとんど見えず、まさに「木の窓のある部屋」に変貌していました。

 

木の窓はアルミサッシに比べると、ガラスの廻りの「枠」の部分が太くなります。これは木と金属の強度の違いからですが、これが非常に上手く幸いして、木の窓の枠にアルミサッシの枠が隠れてしまっているんですね。

 

もちろん私としてはそうなるだろうと思って採用したのですが、実際に見てみると、思った以上のその効果にちょっと感動してしまいました。いやあ、やはり樹脂製のものにしなくてよかったなあ、と。

 

また、今回はこのラジアータパインが、床材やパネル材に使ったパインと近い色合いの素材であることも、採用の理由です。実際とても違和感なく溶け込んでいて、トータルに北欧調の雰囲気を醸し出しています。

 

よりよきものを、と自分なりにご提案したものが、予想以上に上手くいくと、本当に嬉しいものですね。今日はこの「窓を隠す木の窓」、私のボキャブラリーの引出にしっかりとおさめてきました。

 

他には照明器具もすべて設置され、ぐっと完成が近づいた今日。さあ、クリスマスの日のお引渡しまで、ラストスパートです!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です