付箋のある緑

2016-01-06 09.06.44

〈新しく出来た建物の足元に、知らない樹の名前を学ぶ楽しみがありました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は朝からKJWORKS阪神の口座があるみなと銀行芦屋駅前支店へ。色んな公の費用の納付のためでした。その帰りに面白い光景に出会ったので、今日はそのことを少し。

 

みなと銀行のある「山手幹線」沿いのすぐ近くに、芦屋では皆さんよくご存知の「渡辺産婦人科」があります。昨年、そのクリニックが建替工事をされ、新しい建物がお目見えしていたんです。

 

山手幹線沿いの、駐車場だったところに新しい建物を建て、その後元の建物を解体するという工事。クリニックを休んで地域の皆さまに迷惑をかけないよう、という配慮だと思います。

 

新クリニックの営業はすでに始まっていましたが、今日、その建物の道路沿いに、冒頭の写真のような植え込みが姿を表しているのに気づきました。そしてその中には、私の知らない植物もちらほらと。

 

こういう知らない樹木に出会うと俄然興味が湧いてきます。何だろう?と思っていたら、それぞれの樹に「付箋」が付いているのがわかりました。正確には付箋ではなく「名札」ですが、私には木で出来た付箋に見えたんですね。

 

写真にも小さく写っていますが、これ、本来は木でできた洗濯バサミですね。私も一時期使っていたので知っています。これに樹木の名前を書き、幹を挟んで名札にしていたのでした。

 

これが正しい名札なのか、本来の名札が出来るまでの暫定措置なのかわかりませんが、でも私はこういうアイデアが好きです。よく見るあの樹脂の茶色いネームプレートより、よほど可愛らしくて良い。素朴な手書きの文字で、知らない樹木の名前を勉強させていただきました。

 

ナツハゼ、アオダモ、シャクナゲ、十月桜などはわかりますが、ハクサンボク、シジミバナ、ヤマグルマ、ヒメシャリンバイとくると、もう怪しい。テンダイウヤクなんて名前の植物などは、全く知りませんでした。

 

写真で赤い実をつけているのがハクサンボクで、これは色彩的に目立っていましたが、他の樹木は季節のこともあって色合いに乏しく、本来の姿がよくわからない。こうして名前を知れば、後でひとつひとつ調べることが出来るので、それが嬉しいですね。

 

でも、あまり植栽としては見ない樹々が植えられている。これはもしかしたら前のクリニックの周りに生えていたものの再現なのかなあ、と思ったりしました。以前の渡辺産婦人科は、建物が見えにくいほど青々と茂った緑が印象的でしたから。

 

新館は駐車場であった場所に建ったので、どうしても道路への圧迫感は前より増えてしまっています。でも、その足元に緑を増やし、並木道との馴染みをよくする、こうした配慮は素敵ですね。

 

木の「付箋」に手書き文字で名前入りの、道沿いの植物たち。とても親近感が湧いて、これからどう育っていくのかが楽しみになりました。オーナーの配慮も含め、とても気持ちがいい。

 

「通るのが楽しみな道」がまた芦屋にひとつ増えたので、今から春が待ち遠しいような気持ちで山手幹線を歩いて帰った私でした。


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