質感のちから

2016-01-13-02

『スター・ウォーズ エピソードⅦ フォースの覚醒』   監督:J・J・エイブラムス   製作:ルーカス・フィルム

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。今日は筆者の都合で専門用語が頻出しますこと、あしからずご了承くださいませ。

 

観てきました、エピソードⅦ。製作が決定した時から気になって仕方がない映画というのは、本当に久しぶりです。何と言っても1977年公開の『エピソードⅣ 新たなる希望』から全てを観ているファンですから。

 

当初は単に『スター・ウォーズ』というタイトルの映画でしたが、当時10歳の私をいっぺんで虜にしてしまいました。そのストーリー、その登場人物やロボットたち、「ライトセーバー」なるちょっと時代劇を感じさせる武器も。

 

その後シリーズとして連作が始まり、三部作が終わった時の感動は今も忘れません。そしてその後、その前の世代の三部作が始まった頃、全部で9つのエピソードからなるこの物語の壮大な世界を知ったのでした。

 

最後に公開された『エピソードⅢ シスの復讐』が2005年。10年経った昨年、遂にエピソードⅦが公開になると知って胸躍った私と同世代以上の方々は、きっとたくさんおられたことでしょうね。

 

A  long  time  ago  in  a  galaxy  far, far  away …

 

最初、この言葉がスクリーンいっぱいに映しだされただけで、胸がジーンとしてしまいます。そしてあっという間の2時間だったエピソードⅦ、一言でいうと、「やはりスター・ウォーズはこうでなくちゃ」と思える映画でした。

 

ストーリーについてもそう感じますが、ネタバレはいけませんので、それは書きません。ここで書いていい類の、私が思うそれは、「現物の迫力」です。すなわち、CGに頼り過ぎることのないSFX(特殊撮影技術)が、たくさん使われていると感じられたこと。

 

いま、映画の世界はCG全盛です。オールCGの映画もたくさんありますね。それはそれで認めますが、私自身は、正直なところ興味をそそられなかったり、観て興醒めしてしまう場合もあるのですね。

 

スター・ウォーズシリーズでも、ジェダイ・マスターであるヨーダがCGになった時は、一方で楽しんでいながら、一方でちょっと残念な気持ちになったりしたものです。旧三部作を知っている者の我儘なのかな、とも思いながら。

 

そういう点が、今回も気になっていたのです。どうなるんだろう、と。でも心配は要りませんでした。私が判別できなかっただけかもしれませんが、原寸のミレニアム・ファルコン号にも、異星人たちにも、現物の迫力が感じられました。

 

1977年の第一作をいま観ると、そうした点が稚拙で観られない、というレビューをどこかで見ましたが、私はそうは思いません。その物語に感情移入するのに、そうした点はたいした問題ではない。

 

むしろ、中途半端なCGなどよりも、質感をもった「モノ」が動いているほうがよほど物語世界に入っていける。私はそういう感覚です。わからずに書いているので自信はありませんが、エピソードⅦはその辺りのバランスがとてもいいように感じました。

 

「フォース」という眼に見えない力をキーワードにしながら、モノの質感をもって物語世界にぐいぐい惹き込んでいく。そう、スター・ウォーズという映画はこうでなくちゃ。それが嬉しい私だったんです。

 

何というか、おそらくそれは、志事でも「モノの質感」を重視する設計屋の、皮膚感覚のようなものなのかもしれませんね。


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