すき間と高さ

2016-01-18 14.07.02

〈家づくり計画の精度を増すために「周りを知ること」、やってきました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

昨夜からの雨は午前中で上がり、午後からは曇り空の元、西宮にある敷地の現況測量に立ち会ってきました。それを専門にする業者さんと、どこをどういう風に測るかの打合せをしてきたんです。

 

現況測量というのは、敷地の面積を正確に計測する、というだけの意味ではありません。それも無論ですが、むしろ敷地の状況と周辺環境を把握することの方が、大きな目的だとも言えます。

 

敷地の境界には何があるか、ブロック塀か、ネットフェンスか。その位置関係はどうか。敷地の段差部分にある擁壁の境目はどこか。そして、周囲に建っている家の状況はどうか。こういったことがとても大事です。

 

特に周辺の家の状況は大切です。平面的にどういう位置関係で家が建っているのかはもちろんのこと、その窓の位置も測って図面に落としてもらいます。こちらの間取りの計画にあたって、大きな意味をもっていますから。

 

今回の敷地は、冒頭の写真のように、周囲の家と家の間から遠くへの眺望が得られる部分があります。それをうまく活かすにも、きちんとした建物の位置関係が図面化されていることは非常に重要ですね。

 

さらに、周囲の家の高さも数値として把握することが出来ておれば、なおさらいい。今回は周りの状況を考え、計画に影響しそうな高さのポイントの測量を、ひとつひとつ指定させていただきました。

 

隣の家の高さをどうやって測るの?となる方も多いかと思いますが、今は隣家の方にお願いして土地に入らせていただかなくても、レーザーの反射原理を使って、あるポイントの座標を押さえることが出来るんですね。

 

私自身も、レーザーを使ったポータブルな距離計測機器をもっていますが、やはりその道のプロが使っているものはもっと本格的です。それでの計測と数値化をお願いして、ほっと一安心。

 

敷地の日照や風の流れ、眺望といったものは、当然の事ながら周辺環境によって変わってきます。この敷地の場合は、幸いにして周囲の家々がどれもまだ新しい。当分環境の変化はないと予想されます。

 

であるなら、それをなるべく正確に把握して計画に落としこむことで、新しく出来る家での「暮らしの質」を確保しやすくなるはず。面積的に余裕がない敷地、あるいは周辺が建てこんでいるような場所にこそ、こうした詳細な現況測量が効いてくる、というわけですね。

 

写真にある家と家のすき間は、眺望と風の入口になるはず。そして、もし周囲の家の高さよりも上に抜けた場所をつくることができたら、もっと眺望は広がるはず。そのイメージは、もう既にある。

 

それを単なるイメージではなく、数字をもって具現化しようとする試みが、これから始まります。それが「イメージから設計へ進む」ということだと言っていいでしょう。


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