真冬のあしもと

2016-01-19 10.49.51

〈木の空間に、真冬対策でもある新たな素材の提案を、床に導入しました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

私の事務所「木の空間」で、冬の間少しつらいことがあります。それは、朝の床が冷たいこと。もちろん無垢板の感触は合板フローリングとは違うものですが、でもコンクリート打放しのビルの冷たさは、北側の外壁から床へと伝わってくるのですね。

 

普段つくっている木の家は全くそういうことはありません。でもこの事務所は、床下の断熱を怠ってしまったのが反省点。夏は心地いい分、冬はストーブで床が暖まるのに時間がかかります。

 

そこで、冬限定の足元の防寒対策を講じました。それが、昨年12月に制作風景を見学させていただいた、和泉市にある「堀田カーペット」さんの手になる、織物カーペットです。

 

ウールという素材、その羊の毛の色にまでこだわり、そして工夫を凝らして織られたカーペット、いっぺんでファンになってしまって、早速自分の事務所でも使いたいと思った次第。そして思いついたのが、足元の防寒もかねて敷く「ラグ」だったというわけ。

 

早速堀田さんにお願いし、無垢の木のテーブルのサイズに合わせて、カットしたラグとしてつくってもらいました。「できましたよ」の報を受け、今朝また和泉市へいただきに行って、早速敷いてみたのが冒頭の写真です。

 

いやあ、とても良い。この微妙な色合いとテクスチュアが写真で伝わらないのがとても残念ですが、ぐっと落ち着いた色合いのものを選んでいます。それがブラックチェリーの床の中でさらに深みを感じさせていますよ。

 

思った通り、無垢の木の床や家具たち、そして漆喰塗りの壁や天井と、その力強さにおいて拮抗し、かつ調和しているウールのカーペット。自然素材同士ならではの馴染みが、そこには感じられます。

 

あの日見学した巨大な織機で、職人芸をもって少しずつ織られたファブリックとしてのカーペットが、私の事務所のラグになっている。その「ものづくりの精神」から力が伝わるようで、なんだかとてもわくわくしますね。

 

もちろん、防寒や私個人の楽しみだけでなく、この織物カーペットは、ショールームである「木の空間」の一部を成しています。堀田さんのものづくりを、木の家づくりの一部として、皆さんへ発信していくために。

 

カーペットというものの見方が変わった先月の私のように、このウールの織物カーペットは、「自然からの恵みに囲まれて暮らす」ことへ皆さんを誘う、それだけの力をもっていると思います。

 

「木の空間」に仲間入りした真冬の足元のための仕掛け、是非足の裏で味わいにいらしてくださいませ。それは単なる防寒に留まることのない大きな一歩。「床に近づく暮らし」への、木の床とは違うアプローチでもあるのですから。


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