強さと安全の床

2016-01-21 11.59.12

〈久しぶりに建て方真っ最中の現場へ。ワクワク感とともに、構法の進化についても考える時間でした。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は、宝塚市で進んでいる木の家の現場が、建て方を迎えました。出来上がった基礎の上に、昨日のうちに土台が敷かれ、今日はクレーン車が現場に入って、骨組みが組み上がっていきます。総勢9人の大工さんが集結して、着々と進めてくれていました。

 

私も、午前の予定と午後の予定との間を狙って、現場へ赴きました。建てている最中の現場を見られるのは久しぶり。いつもたいてい夕方で、もう棟が上がっているところに駆けつける、ということが多いですから。

 

正午すこし前に現場に着くと、ちょうど2階の床のレベルまで組み上がってきていました。早速私もヘルメットを被って足場へ上がり、大工さん達の作業の様子をしばし見守ります。いやあ、やはり建て方は何度見ても心が弾むというか、高揚するものですね。

 

今日の冒頭の写真、大工さんたちが組み上がった梁の上に、畳のような大きさの床を敷いていますね。これは、仕上がりの無垢の木の床の下地になる、厚さが24mmもある構造用合板を敷き詰めているんです。

 

こういう下地の床を「荒床」と言ったりしますが、どの板をどこに敷くかも、どの柱がどこに来るのかが決まっているのと同様に、すべて決まっています。柱、梁、荒床、すべてに場所を示す「番付」が振られていて、それによって所定の場所に納まるというわけ。

 

昔の家づくりでは、こうした下地の床はありませんでした。大工さんたちは、組んだ梁の上をひょいひょいと渡って、さらに上部の構造を組んでいったもの。でも今はこの荒床が、家づくりに色んな役目を果たしてくれているんですよ。

 

本来この構造用合板の床は、家を水平方向に強く固めるという「耐力床」としての意味をもって設置されているものですが、しかしそれは同時に、建て方の現場の安全性と作業の効率アップを確保する「作業床」でもあるんですね。

 

梁の上を歩いて作業するよりも、ずっと安全ですし、2階の荒床が出来れば、そこに荷物も上げやすくなり、その上の作業も効率がよくなります。ほら、こんな風に。今日はここまでやって、お昼です。

2016-01-21 12.12.25

 

強度と、作業効率と、安全性。それを一挙に実現するこの構造用合板の床は、いまやもうKJWORKSの木の家づくりに必須なものになっています。番付にそって敷き詰め、張った床にまた材料を上げていく大工さんの姿を見ながら、その効果をあらためて実感していました。

 

ひとことで「家」といっても、その「構造」は色々とあります。そのうちの「木造」の中にもまた色んな「構法」や「工法」があります。木の家という木構造のなかでも、時代にそって構法・工法は進化していくべきものであり、その努力を怠ってはいけませんね。

 

KJWORKSの木想家も、新しい技術や素材をとりこみつつ、構法・工法をいくつも進化させてきています。今日は久しぶりに建て方の現場に居合わせて、なんだかフラッシュバックのように、その変遷についても想いを馳せる時間だったのでした。


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