あとから造りつけ

2016-01-23 18.21.53

〈置き家具で不便しながら過ごしてきたキッチンの収納を、一気に造付家具で解決です。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

KJWORKS阪神では、木の家の新築、リフォームの設計および施工、そして間取りのセカンドオピニオンとしての「間取りアドバイザー業務」もおこなっていますが、それ以外に、造付家具のお志事もさせていただいております。先の週末にも、そんな工事があったんですよ。

 

冒頭の写真がそれ、キッチンの「バック棚(背面側収納)」を設置し終わったところです。こちらのお宅は、木想家と似た感じの木の家ですが、KJWORKSがつくったものではありません。しかし、木想家の住まい手さんのご友人ということで、家具のご依頼をいただきました。

 

写真の場所、この家具を取付けるまでは、冷蔵庫以外の部分も全て食器棚やエレクタなどの置き家具を、収納として使っておられました。でも、やっぱり効率が悪いし、カウンターもほしいし、とのお話。

 

後から造付家具を設置するときには、やはり元の状態がどうなっているかがとても重要。現状をきちんと把握して、それに応じた形でつくる家具を考えていくことになります。

 

今回の場合は、天井からちょうど中途半端な位置で張り出している梁をどうクリアするかという点と、元々付いているコンセント関係をどう家具と整合させるかが、大きなポイントになりました。

 

結果、天井までのスペースを全て活用すべく、奥行の深いところは引き違い戸にし、奥行きの浅い吊り戸棚は分けて開き戸にし、梁と干渉しないで開閉が出来るようになっています。

 

コンセントは、元々あった三ヶ所をそれぞれ何に使うか設定し、なるべく動かさずに済むように家具の中の家電配置を考えます。今回は炊飯器を引出の中に入れるので、その奥のコンセントは少し移設することに。

 

そんな検討と、お客さまとのやり取りを何度も重ねて出来上がったバック棚。冷蔵庫上も全て活用、トースターとオーブンレンジがその横、その下の引出に炊飯器、吊り戸棚とカウンター下は食器類と一部ゴミ箱入れ、一番右のオープン棚はモダン仏壇が入る場所、となりました。

 

やはり造付けにすると、ロスが少ないので収納量が大きくアップします。元々置き家具におさめていた全てのものを入れてもまだ余り、なおかつカウンター上の部分が丸々増えた計算になります。ここはちょっとした作業台にも使えますね。

 

その変化に驚き、「もっと早くやっておけばよかった」と言われるお客さまに、私はこう申し上げました。最初からやるのもいいですが、しばらくキッチンを使ってみて、何が自分に必要か、不要かをわかった上でつくった方が良い面もありますよ、と。

 

造付家具は、やはり置き家具に比べれば費用がかかるものです。でも、自分の好きなようにつくることが出来る。だから、まずは置き家具で暮らしてみて、本当に必要なもの、必要な収納のかたちを自分でわかってからつくると、よりきめ細かく仕様の設定ができますから。

 

要は、家具をつくるというリフォームだと考えればいいんですね。暮らしの中の不便、困りごとを解決するための、家具によるリフォーム。今回も、お客さまと一緒にあれこれと考えることそのものを楽しみ、とても喜んでいただける「後から造付け」のリフォームとなりました。


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