魚をふやそう

2016-02-19_014147178_C8409_iOS

〈しばらく見た目のよろしくない芦屋川。でもこれは川の自然環境向上のためだと信じたいです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

冒頭、何やら工事の写真ですね。これ、KJWORKS阪神の事務所そばを流れる芦屋のシンボル、芦屋川です。ちょっと看板が写るように撮ったのですが、現在「土砂を撤去する工事」をしているんです。これに関して皆さんに知ってほしいことを、今日は。

 

昨年の5月に「芦屋のヨシアシ」と題して、この芦屋川の中に密生していた植物のことを書きました。川の表面が覆われてしまうほどに繁茂していたのは、イネ科ヨシ属の「ツルヨシ」だと。そして、アシとヨシは同じもので、「悪し」を「良し」と言い換えた「忌み言葉」である、と。その時の写真がこれです。

2015-06-17-10.46.56

 

この時は、密集するツルヨシの緑で、その下がどうなっているかよくわかりませんでした。しかしこの冬になってツルヨシが全て刈られたら、川の中に島のようになっている地面がその下から現れました。

 

昨年の時のブログにも書いたのですが、このツルヨシは「匍匐茎(ほふくけい)」という蔓のようなものでつながって広がっていきます。その部分に、上流から流れてきた土砂が少しずつ溜まって、徐々に中洲のような島になったんですね。

 

芦屋川の川底は、コンクリートに石を埋めたような仕上げ。流れがさほど急ではないので、徐々に土砂は溜まっていくのは仕方ないのでしょうが、そこにツルヨシが生え、徐々に匍匐茎が広がることで、さらに土の溜まるスピードが上がったのではないでしょうか。

 

そして今回、写真のように重機を入れて、その溜まった土砂を取り除く作業になっている、というわけなんです。それはもうすごい量で、大変な工事。それだけの植物のチカラの凄さに驚きますが、でもこれはとても意義ある工事だなあ、と思って眺めています。

 

というのは、前回のブログを書く時、「芦屋川に魚を増やそう会」という会の存在を知ったんです。そこのHPにいわく、

「芦屋市は、北に六甲山脈、中央に芦屋川、そして南に海と全ての自然を兼ね備えた環境豊かな場所です。森も川も海もそれぞれがすべて影響しあい、かけがいのない自然を保っている事を、地域市民はもちろん市内に住む児童・生徒にもより多く参加してもらう事で、地域ぐるみの環境学習として定着するきっかけとして頂けましたら幸いです」と。

 

そうして、小学生の皆さんと一緒に、川の生き物調査などの活動をしていらっしゃる。素晴らしいことですね。その活動報告などを見せていただくと、実はこのツルヨシの繁茂がその魚たちが住む環境にとって、大きな害になってしまっていたようなんです。

 

私もこちらに来て、まさに上記のようなここ芦屋の環境の素晴らしさをひしひしと感じています。ですから今回の工事は、単に大雨の時の氾濫防止といったような防災的観点のものとしてだけでなく、生き物が棲む川の環境維持のものであると信じたいですね。

 

しばらくは工事で環境的によくない状態ですが、その後また、魚たちがさらにのびのびと生活できる美しい流れが復活する。地域住民ではなく、以前の状態を知らない私でも、それを切に願うような心持ちになる。それだけの魅力が、この川にはあります。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です