三者で設計

2016-02-24

〈木の家に住みながらの、部分リフォーム。色んなことを事前調整する時間が大事だし、面白いのです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今月に入ってから、新築の現場、おなじく新築の木の家の実施設計と並行して、既にお住まいの木の家の部分リフォーム工事、メンテナンス工事のご依頼が続いています。ありがたいことですね。

 

今日は、来週に部分リフォームをおこなう西宮の木想家へ、長谷川棟梁と一緒に下見にお伺いしました。私は何度もご訪問し、お客さまと打合せをしながら計画を詰めてきていますが、実際に手を動かしてくれる棟梁は初めてですから。

 

この木の家で今回おこなうのは、1階に一部造付け家具を設置するのと、もうひとつは2階の「フリースペース」を間仕切りする工事です。冒頭の写真は、その間仕切りにともなってロフトにも工事があるので、そこを棟梁が実測している様子です。

 

部分リフォーム工事は、新築時にあらかじめ想定されていたものもあるし、そうではないが、実際暮らしてみてわかったことを反映しておこなうものもあります。今回で言うなら、フリースペースの間仕切りは想定分、家具の設置は住んでみての変更ですね。

 

想定の有無にかかわらず、出来上がった家で暮らしてみて、そこでお客さまが感じられたことをリフォーム内容に盛り込んでいく必要があります。また、現状の仕上がりから見て、大工さんが「やりやすく、綺麗に出来る」と考える方法もうまく採り入れたいところ。

 

事前に見積をお出しし、お客さまから「GO」がかかった段階でおこなうこの「下見」は、施主、設計者(私)、つくり手(棟梁)の三者でその場所を見ながらおこなう、それぞれの「こうしたい」を調整する作業だといえるでしょう。

 

小さな工事でも、これは可能な限りとりたい大事な時間です。そこでいろんなことを調整し終えておけば、実際の工事がとてもスムーズになる。その結果、下見をした時間以上に、全体工程が短縮されたりもするのですから。

 

私としても、実際動いている現場から、何度も「ここどうしよう?」というような連絡が来ないようにしておきたい。毎日ずっと現場に張り付いていることは出来ませんので、始める時ではなく、その少し前にこうした調整、決め事の時間をとっておきたいんです。

 

今日も間仕切りをつくって子供部屋2室になるフリースペースで、どういう風につくるかを、色々と話し合いました。住まわれながらの工事ですから、全体が最短でおさまる、ということも含め、よい方法に着地することができたと思います。

 

注文住宅の、そのまた部分的なリフォーム。いわば如何ようにもつくることが出来る中から、ベストと思える方法を導き出すこと。図面などはほぼ描くことのないこうした小さな工事では、その現場でのこうした話し合いの時間こそが「設計」なのだ、と言っていいでしょうね。


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