どこまで仕切るか

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〈子どもさんのスペースのプチリフォーム。今だから納得できる方法でおこなうことができました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

昨日と今日の二日間で、築8年の木想家のプチリフォーム工事がおこなわれました。先日24日に「三者で設計」と題してこのブログに書いた、あのお宅です。事前にきちんと現場打合せをしておいたおかげで、最短で仕上げることが出来ました。

 

冒頭の写真、24日の写真とほぼ同じアングルです。ちなみに前回のはこちら。

2016-02-24

 

このように、フリースペースと呼ばれていた部屋を、お兄ちゃんと妹さんそれぞれの子供部屋に間仕切りする工事でした。あとは家族の間に造付家具を設置する工事、その二つを打合せに沿って、粛々と。

 

KJWORKSではこのように、お子さんが小さい内は部屋を仕切らず、将来の想定だけ設計で考えておいて、フリースペースとして広いままにおいておくことが多いです。そして、必要になった時に仕切る。木造住宅というのは、後からそういうことがしやすいのも利点のひとつですね。

 

当面は間仕切りをせず、必要になった時にするというのは、ひとつにはお子さんが小さい内は広々した部屋のほうがいい、というのもありますが、ひとつには、「どのように仕切るのが一番いいかはその時になってみないとわからない」からでもあります。

 

お子さんの男女の別や歳の差、そして空間のあり方から、間仕切りとしてつくる壁に、入口に、何を求めるのか。それは本当にその時になってみないとわからないし、そもそも「いつ間仕切りが必要になるか」も読めませんね。

 

こちらのお宅は、今の段階で間仕切りが必要になった。でも、写真を見ていただけば分かるように、このフリースペースにはロフトがあります。下の部屋とロフト、そのひとつながりの大きな空間をどのように仕切るかは、お子さんたちの今を考えて、決められました。

 

それが冒頭の状態です。元々仕切りを想定して入れてあった梁、それより下の部分だけを仕切る。うえの「三角」とロフトは仕切らない。これは「音のプライバシー」よりも、当面は「目線のプライバシー」で充分だろう、というご判断です。

 

そして、ロフトの上り口は、元々の位置から今回変更しました。これは、仕切った後の二部屋をお兄ちゃんと妹さんどちらが使うかが決まって、その使い方を考えてのことです。

 

こうしたことは、やはり事前には想定しきれないところ。ロフトの上り口も「これでいい」と思っていても、やはり変更になりましたし。だから、やっぱりお子さんが小さい内は広いフリースペースがいいですね。

 

「後から工事したら高くなるから、新築時にしておきたい」とおっしゃる方も時々おられます。でも、後から想定が間違っていた場合、暮らしに不満が出ますし、それをやり替えるほうが、費用がかかると思います。

 

木の家は、ずっとご家族とともにあり、ご家族の年齢の変化、暮らしぶりの変化に寄り添って、その姿を変えていくものです。どこまで仕切るか。いつ仕切るか。あるいは、造付家具をいつ付けるか。そうしたことは、性急に決めなくてもいい。

 

暮らしながら想うこと、使ってみて不便だとわかったこと、段々と困るようになったこと。そんな時に、私たちにお声がけくださればいい。そう、家守りの中でも、私たちが「納得の家づくり」を目指す姿勢は、常に変わらないのですから。

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