つくっていた景色

2016-02-25_014740972_2D072_iOS

〈素敵なヨットハーバーの眺め。昔々に、私も関わっていた景色です。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

昨日は「お金のセミナー」のことを書きましたが、その後午後からはお休みをいただいていました。といっても夕方にご来店のお客さまの予定があったので、その間ちょっとゆっくりさせてもらって、地元のスポットへ。

 

冒頭の写真は、そのスポットからの眺め。ヨットハーバーが見えて、いい感じでしょう?私が立っているここは、前から行ってみたかった場所、南芦屋浜と呼ばれる人工島の中にある温泉施設「水春」です。

 

今日はだいぶ暖かくなりましたが、昨日まで何日間かの寒の戻りはちょっとオジサンの身体にこたえました。休みに少し近くの温泉でゆっくりしてみようか、という考えでしたが、行ってみたかったというのは、もうひとつ理由があるんです。

 

このブログに何度か書いたこともありますが、私はKJWORKSで木の家づくりをする前、昭和設計といういわゆる組織設計事務所に勤めていました。その頃には所員300人という会社。その中に、建築設計と並んで「都市計画部」という部署があって。

 

大学を出て右も左も分からない頃の私、一時その都市計画部で、この南芦屋浜の人工島計画、その街づくりの計画にたずさわっていたんです。面積125haという、今の志事である家づくりとはだいぶスケール感の違う志事ですね。

 

その街づくり計画の中にこのヨットハーバーがあって、それはとても特徴的な形状をしていました。その頃はまさか自分が芦屋で志事をすることになるとは想像もしていません。「芦屋の富裕層の皆さんはヨットをここに停泊させるんやなあ」と思っていました。

 

前職は10年勤めて退職し、そこからはずっと木の家づくりをしています。でも、前職同期の仲間たちと時々会う中で、自分が少したずさわった芦屋浜計画のその後のこと、聞いたりしていたんです。へええ、マリーナもあの形のとおり出来たんや、とか。

 

そして一昨年から芦屋でKJWORKS阪神を運営するようになり、こちらに来てから、最初にこの人工島の中を車で走ってみたりしましたね。もちろん、広大な面積ですから、中を走っても全く実感はありませんが(笑)。

 

でも「間取り屋」の志事でこの人工島の中にある敷地の家づくりに関わらせていただいたりして、「今までなかった土地が出来ている」こと、25年前に自分が関わったあの都市計画が現実になっていることが、感じられるようになってきたんです。

 

そして、あのマリーナ、ヨットハーバーがよく見えそうな場所があることを知って、それもあって来てみたかった、という次第。お風呂に入って、その後このマリーナのよく見える休憩室で、想い出に浸っていた私だったのでした。

 

今はとても眺めが良く、大阪湾の方がずっと見えていて気持ちがいい。阿倍野のハルカスも見えました。でも、写真に写っている通り、向こう側に大規模な現場が進んでいますね。

 

ここには、神戸メリケンパークのオリエンタルホテルに似た感じの、10階建のホテルが出来るんだそうです。そうなると、この眺望もずいぶん変わってしまうなあ、と思って、ちょっと残念。

 

でも、規模は違っても、自分は「形に遺る」をずっとしてきているんだなあ、と思いました。若いころ、わけもわからず取り組んでいたあの作業も、こうして形になり、街になっている。

 

それは、考えてみれば凄いこと。とても感慨深く、またその責任の重さも身に沁みる想いを感じつつ、マリーナのヨットたちを眺めていた私だったんです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です