暮らしが灯る日

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〈またひとつ、木の家に照明器具の光が広がり、現場がお客さまの家になります。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

明日、またひとつ木の家が出来上がって、めでたいお引渡しの日を迎えます。先日完成見学会をさせていただいて、このブログに「学びのリレー」と題して書いた、あのお宅です。

 

実は完成見学会の前日には、お客さまによる「施主検査」がおこなわれました。そして私も、久しぶりに現場へと足を運んで、設計担当者とお客さまとの細かい打合せ内容がどう結実したかを、見せてもらいました。

 

冒頭の写真はその時に撮ったもの。とても印象的な「明かり」ですね。実はこうした照明器具のひとつひとつを何に決めたか、あるいは家具の詳細な寸法関係は、といった部分までは、営業担当である私には把握しきれていません。

 

それは設計担当者、現場担当者の裁量で進めていくべき事柄だし、そこが彼らの力の見せ所ですから。だから私も、完成した姿が完璧にはイメージ出来ないし、だからこそなおさら楽しみだったりもするのです。

 

この明かりは洗面所のものですが、ガラスのシェードの波打つような形状が、そのまま壁や天井に「光の波」となって映っています。なんだか見ていると吸い込まれそうな気がするほど、美しい。お引渡しを控えて、今日はまたその写真をひとり眺めていたのでした。

 

この「明かりが灯る」ということが、現場ではほぼ「完成」をあらわします。照明器具は破損したりしてはいけないので、一番最後に付けられるからです。だから私は照明の光を見ると、家づくりのこれまでの時間を想起してしまいますね。

 

そういえば日本語には「走馬灯のように浮かぶ」なんて言い回しがあったりする。回り灯籠の光のように、過去の思い出が甦っては消える、そんなことを言い表したものなのでしょう。

 

私にとっては、その家ならではの「明かり」が灯ると、そのお客さまとのこれまでの時間が色々と想い出されます。こちらのお客さまは、私が阪神に移る前から、土地探しをいくつもご一緒した方ですので、想い出すことも色々。

 

そしてまた、「明かり」とは人の暮らしの象徴でもあります。「現場」からいよいよ「家」になる、その始まりの合図だとも言えるでしょう。初めてお客さまとお会いして2年と2ヶ月。木の空間に漂う光の波を眺めながら、ああ、遂に来たんだな、と想っていました。

 

明日からは、この木の家に「暮らし」という火が入ります。さあ、それはどんな揺らめきをもつ火でしょうか。お若いご夫妻の生活に、木の家が「安寧」という光を灯してくれること、願うばかりです。


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