つくりながらつくる

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〈E-BOXという木の家のつくり方は、試行錯誤の中から徐々に姿を現してきています。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は月曜日、KJWORKS本社で、いろいろな会議がまとめてある日でした。私も夕方から彩都「くらしの杜」に赴き、会議に参加。そして今日はもうひとつ、代表福井と本社スタッフに、相談事があったんです。

 

それは、今私と一緒に木の家の間取りづくりをしているお客さまのこと。このお宅には「E-BOX」という方式を採用することになっています。それは、通常のいわゆる「在来工法」よりも合理化を推し進めたやり方です。

 

集成材による構造材、外壁側の構造用面材、窓のサッシ、壁内部の断熱材までが、一体のパネルとして工場で加工されてきます。それによって現場での施工効率を上げて工期を短縮、コストダウンを図るという方式なんですね。

 

工期がおよそ半分になるので、すごい合理化なんです。建築費とは人件費がその多くを占めますから。しかし、実際のところこのE-BOXというつくり方は、工法そのものを構築している最中で、方式が確立されたとはまだ言えません。

 

それを確立することは、ただ机上で議論を交わしているだけでは、絶対に出来ない。「これだ」という方法を考え、それで一棟つくって、そこからフィードバックし、さらに細かい改善を加えて次の「これだ」を見つけていくという、その繰り返しになります。

 

冒頭の写真は、最初につくられたE-BOX、箕面市の賃貸住宅です。ここでの経験も次に活きていますし、最終的な見た目はそっくりでも、そこへ至る道筋が今はさらに合理的になっている。

 

私がいま進めている家の敷地条件や間取りについて、現状でのベストな方法でどのように出来るか。それを、福井やスタッフと話し合って方針を出していく。今日は、そんな打合せをさせてもらいに来た、というわけ。

 

敷地の与件からして、どの工事に費用がかかりそうか。暮らしの質を維持しながら、それを回避できる合理的な方法はないか。そういうことは、私一人でただ考えていても、なかなか答えは見つかりません。

 

しかし、やはり人はひとりひとり少しずつ違ったことを考えているもの。何人かで話し合いながら考えることで、ブレイクスルーが見つかる可能性は高まります。今日も私とはまた違った意見から、見えたものがありました。

 

大きな「質の維持・合理化・コストダウン」という目論見はあっても、それを具体的な方法論にまで落とし込んでいくのは、なかなか大変なことです。でもその「つくり方をつくる」のは、モノそのものをつくることとは少し違った面白さだと感じますね。

 

木の家という実物をつくりながら、その「つくり方」をつくっていく。そうした二重の創作とフィードバックの循環を重ねていくなかで、E-BOXという「かたち」が、徐々に霧が晴れるように、見えてくる。

 

まだ道のりは半ばですが、その時々のベストを家にしているのだから、それらは徐々に、大きな「つくり方」のベストへと束ねられていくだろう。そんなことを今、思っている私です。


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