桜花爛漫月朧ろ

2016-04-05

〈夜桜をみながら、30年前に歌った歌が口をついて出てきます。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。今日は、私の学生自分の思い出話です。ご興味ない方はスルーをば。

 

一昨日から、私の頭のなかでずっと同じ歌が流れています。毎年この時期には想い出しますが、今年は例年にましてひどく、時々口ずさんだりもしています。永い歴史のある、あのバンカラな雰囲気を漂わせるメロディーを。

 

といっても、私と同窓の方しかわからないんです、すいません。それは私の母校である大阪市立大学に、大阪商科大の時代からずっと伝わる「逍遥歌」というものです。歌の名は『桜花爛漫』。

 

やはりその名前から、この桜の時期には想い出します。今年も芦屋川の桜を眺めながら、あの歌を日常的に歌っていた頃を想い出していました。そう、学生時代はよく歌っていたんです。

 

大学では、私は弓道部でした。こうした武道系、そして体育会系のクラブでは皆そうだったのでは、と思いますが、弓道部は試合のあとの反省会→飲み会、あるいはOBの方々との懇親の宴などの最後には、必ずこの歌で締める習わしでした。

 

この歌には「プロローグ」という前口上が付いています。会の締めは、まず全員が円陣を組む(笑)。そしてそのプロローグを、その時の主将が朗々と謳いあげるんです。私も三回生の時にはやりましたが、これが長くて、当時は覚えるのが大変でした。ちょっと引用してみましょう。

 

大阪市立大学逍遥歌プロローグ

卯の花開く現世(うつせみ)に 血潮の嵐渦を巻く
ここ城南の一聖地 香陵に育まれし 我等が市大健児
我等が青春の喜びは胸に溢れ 腕に熱き血潮のたぎゆを覚ゆ
友よ いざこの麗日に是非なき宴催さば 行春の歌合わせつつ 栄ある使命果たさなん
いざ歌わんかな 大阪市立大学逍遥歌
桜花爛漫月朧ろ 桜花爛漫月朧ろ
eins zwei drei!

 

そしてこの一行ごとに、全員で「オース!」と掛け声。桜花爛漫月朧ろ、の2回目は全員で叫ぶ。もうやかましいことこの上なく、当時はかなり迷惑な団体だったろう、なんて思います。今でも弓道部のみんな、やっているのかなあ。

 

歌うのはいつも二番まででしたが、二番の歌詞の最後が「常勝の名を誇るかな」だったということもあって、体育会系クラブで歌われたのかもしれませんね。

 

でも、こうやって書いていると、とても懐かしい。講義にもろくに出ず、弓道場に入り浸っていたあの頃のことがまざまざと蘇ってくるようです。それまで話しづらかったOBの大先輩とも、この歌を一緒に歌うことで一つになる、というあの感じも。

 

歌は想い出を呼び、歌は人をつなぐ。歌謡に疎い私にも、友人たち、先輩後輩たちとのつながりを象徴するような歌があり、人は皆そういう歌をもっているものなのでしょう。

 

さらに、今この歳になってこのプロローグや歌詞を見ると、あの頃には伝わらなかったものが味わえるような気がします。想い出のあの歌とも、時代が変わればまた違った出会いがあるんですね。

 

と、ここまで書いて、矢も盾もたまらず、芦屋川の桜を撮ってきました。今宵は朧月夜ではありませんが、夜桜もそろそろ見納め、桜花爛漫から桜吹雪へと移りゆく夜です。そしてフィナーレ近い桜を眺めつつ、もう一度、この歌を口ずさみました。

 

桜花爛漫月朧ろ
胡蝶の舞をしたいつつ
人や南柯(なんか)に迷う時
雄飛の壮図胸にして
天に翔くる城南の
健児の意気を君見ずや

天地静かに夜は更けて
烏丘永久(とわ)に眠る時
古き歴史の跡訪わば
ユーカリに風蕭々と
霞める月にうそぶきつ
常勝の名を誇るかな


「桜花爛漫月朧ろ」への2件のフィードバック

  1. 昭和六十年、市大理学部に入学し、グリークラブで歌っておりました。
    今日、帰宅して頭の中で「桜花爛漫」のメロディーが頭の中でリフレインしていたので、ネットサーフィンの末、このページにたどり着いたしだいです。
    同窓の方と同じタイミングで同じことを感じていたことが、嬉しくてコメントしました。

    1. とよたろうさん、コメントありがとうございます。この時季、リフレインしますよねw。
      昭和六十年入学だと、同期では!私は工学部建築学科です。

      グリークラブの方なら、よく歌ってらっしゃったでしょう。私も未だにプロローグ、二番までは空で言えますw。
      こういう想い出の歌、ずっと忘れないでいたいものです。

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