はじまりの季節

2016-04-15

〈アウトドアの工事も気持よくできる春。現場に新しい顔もあらわれましたよ。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日から、西宮に建つ木の家で、屋外のメンテナンス工事が始まりました。快晴の空のもと、大工さんの作業に私も午前中ずっと立ち会っていたんです。春は、屋外の工事もしやすい、いい季節ですね。

 

このお宅、この2月末に「時間と豊かさ」というタイトルでここに書いた、築15年の木の家です。その時、最初にお客さまからご連絡いただいたのは「屋外階段の柵が危ないから見に来て」でした。

 

そして、ご訪問して屋外全般の状況を確認し、お客さまとも話し合って、順番にいくつかの工事をさせていただくことになりました。まずは階段の柵、次に花壇廻りの木部の補修、そして屋外のデッキ材の張替えです。

 

今日はその最初の工事、屋外階段の柵の取替え。施工内容はだいぶ前に決定済みでした。でも、ここは山手でとても寒いところですので、お客さまの「暖かくなってからでいいですよ」とのお言葉に甘えて、春のスタートにさせていただいた次第。

 

そして今日。長谷川棟梁と朝現場で会ったら、見慣れぬ顔の若い衆がついて来ていたんです。長谷川組に新しく入った子らしい。今日は棟梁一人でもできる工事なので、勉強に連れてきていたのでしょう。これもまた、なんだか春らしいことではありませんか。

 

冒頭の写真は、柵に使う材木をてきぱきと加工していく棟梁の様子を、新米くんが見て学んでいるところです。色々と指示された雑務をやりながら、その合間には棟梁のやることをじっと見ていますね。うん、結構結構。

 

とはいいながら、まだ本当に日が浅いのでしょう、雑務の中身ですら色々と怒られています。私も、気になるところはどんどん言って直してもらう。新米だろうがベテランだろうが、お客さまにお引渡しするものをつくっているのだから、それはあたり前ですね。

 

でも、わからないなりに一所懸命に棟梁を手伝っている様子は、なかなか微笑ましい。屋外階段の柵を仕上げているところ、遠目ですが、こんな感じです。

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春のスタートを私も応援したく思いますが、しかし職人さんの世界に弟子入りするのは、学校に入るのとはわけが違います。今朝、はじめに棟梁が私に言った言葉はこうです。「まだ紹介せんでいいですわ。続くかどうかわからへんから。」

 

事ほど左様に、厳しい世界ではあります。しかし「ものづくり」の面白さとは、ある程度は苦労を乗り越えないと、身体が自然に動くようにならないと、見えてこないもの。私はそう思いますね。

 

新米くん、逃げんと頑張れよ。帰り際にそう言いそうになって、いやいや、と言葉を飲み込みました。私が言うことではないし、彼が入ったのはプロの世界なんだから、と思って。

 

今日のような半日の志事、あるいは一日で終る志事から、「できあがる」喜びをたくさん覚えてほしいところですね。それがしんどさを超える力の元になると思いますので。

 

今日は暖かな陽の光の下で、屋外工事の面白さをまた感じましたし、新米くんとも会ったし、この季節のよいところを志事で味わえた、そんな気がした日でした。


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