住まいを育てる

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〈新しい椅子が届き、家の風景が少し変わる。それがまた愉しいのです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は午前中、自宅にて作業でした。朝から大工さんが入ってちょっとした工事があるのと、そしてもうひとつ、注文以来もう待ちに待った、無垢の木の椅子が到着するということで。

 

先月ここに「好みこそ貴方」と題して書きましたが、「子どもが中学生になったら一生ものの木の椅子を選ぶ」という山口家の掟にしたがって次女の椅子と、そして21年使って遂に替え時がきた私のとを、選びに行ったのでした。

 

淀屋橋にある「柏木工」さんのショールームで選び、すぐに発注して、一ヶ月。無垢の木の椅子は、注文を受けてから一脚一脚つくるので、これくらいかかって普通です。でも、気に入って選んだものだから待ち遠しいですね、やっぱり。

 

冒頭の写真が届いた二脚。右側が次女の選んだ椅子、「GECCA(月華)・サイドチェア」です。背のスポークに竹を使っているのがちょっと変わっていて、和のテイストがある椅子。「他の人と同じは嫌」なうちの末っ子らしいセレクトだと思います。

 

そして左が私の新しい椅子。「キャプテンチェア」です。短いアームがあって、でもそのわりに場所をとらない感じなのが気に入りました。うちのテーブルには片側3人並ぶので、アームチェアだと厳しいかな、と思いましたが、でも欲しかったんです(笑)。

 

キャプテンチェアは、座面が布張り。GECCAサイドチェアは木の座面ですが、そこに専用のクッションを合わせて注文しました。専用なので、形も椅子にピッタリ。こういうのも、ユーザーには嬉しい配慮ですね。

 

もちろん、座面やクッションの布も色んな素材から選べます。私は自分の好きなブルーで、末っ子はグレー。ちなみに長女の椅子にはオレンジのクッション、長男の椅子にはピスタチオ色のクッションなので、次女のが一番渋いのです。中学生なのになあ。

 

もうこれで、我が家には木の椅子が5つ。奥さんは欲のないヒトなので、まだ座れるしと、思い出深い21年ものを引き続き使うようです。あとの四人と、あとはパソコン用のキャスター付きの椅子も木の椅子ですね。これも柏木工さん。

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この家に住んでこの秋で12年。その中で段々と子どもたちも大きくなり、それに合わせて家の中のプチリフォームも出てくるようになりました。今日の大工さんの作業も実はそれ。そして、こうして家具たちも少しずつ、この木の家に合ったものに、家族それぞれの好きなものに変わっていく。

 

以前にも書いたことですが「住まい」とはまさにそうしたもの、家族とともに成長し、そのあり方を少しずつ変えていくものだと思います。そしてその「住まいを育てる」ことが、生きることの愉しみであり、豊かさである、そんな暮らしがいいなあ。そう思うんです。

 

我が家も、まだしばらくは5人で生活する日々が続くでしょう。そしてこの家の設えについては、暮らしぶりの変化に沿って、あと少しやることもありそうです。ずっと先延ばしにしていた「造付テレビボード」も、そろそろ着手すべき時かもしれません。

 

今日も思ったことですが、私は家づくりのプロですから、自分で計画し設計し、職人さんにお願いしてそれを実現させることが出来ます。でも、その経験を単に自分だけのものとするのでは、プロとしては失格ですね。

 

お客さまの、プロでない方々の「住まいを育てる」ことのお役に立つべく、それを自分の言葉で語り、ご提案できること。まずプロである自分自身がその暮らしぶりを実践し、愉しんでいてこそ、それは可能になるのですから。


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