居住まい正して

2016-05-24

〈「木の空間」すぐ近くにある素敵なお店。時々心安らぐ時間を過ごしています。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

KJWORKS阪神「木の空間」を、どなたかにセミナーなどで使っていただいている時、私は同席することもありますが、多くは外出しています。私自身に所用がある、あるいはセミナーの内容によって私が居ないほうがいい、という場合もありますから。

 

そうして、セミナーが終わる時間を見計らって帰ってくるのですが、それに合わせて入れていた予定が早く終わってしまった時には、ちょっと待ち時間ができます。そんなとき、私が一人の時間を楽しみに行く店があるんです。

 

それが阪急芦屋川駅北側「サンモール商店街」にある、「cafe BRADIPO」。そしてその奥にある雑貨店「ESSENZA」です。今日の冒頭の写真は、ESSENZAを奥から見返した写真ですね。カフェには他のお客さまがおられたので。

 

このつながった2つのお店、カフェはコンクリート打放し、そして雑貨のお店は写真の通り木質の空間。その対比もとても面白いし、店主の趣味の良さが伝わってくるよう。この木造部分の構造の面白さなど、建築屋としても行くたびに楽しめますね。

 

このお店同士のこと、HPでの紹介が面白い。ちょっと引用を。

”BRADIPOと ESSENZAは同じ建物の中にあります。
扉を開けると、イタリア語で「なまけもの」を意味するBRADIPO(ブラディーポ)
その奥に「本質」を意味するESSENZA(エッセンツァ)。
「なまけもの」の奥に「本質」は存在します。”

 

BRADIPOではいつも珈琲を一杯いただくだけですが、これもなかなか美味しいのです。ネルドリップでゆっくりと時間をかけて淹れてくれる、その時間もいい。こんなことを言っては店主に申し訳ないですが、他にお客さんがいない時が一番心地いいなあ。

 

そして、何より私がこの店を好むのは、客席として使われている椅子が素晴らしいからです。いわゆる「名作」と呼ばれている椅子が贅沢にたくさん置かれているんですよ。お店のブログから写真をお借りして、ご紹介しましょう。インテリアも一緒にご覧ください。

 

まずは、ハンス・ウェグナーのデザインによる「CH24」。というより、別名の方が有名ですね、そう「Yチェア」です。

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次に、曲げ木椅子の名作、ミヒャエル・トーネットのデザイン「No.209」。

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そして、私が行くたびいつも座るのは大好きなこの椅子。ジオ・ポンティによる極限のデザイン、カッシーナ社の「スーパーレッジェーラ」です。

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スーパーレッジェーラとは「超軽量」という意味。重さは1700グラムで、持つと驚くほど軽く、切れるようなシャープなデザイン。この脚は幅が18ミリで、よりシャープに見せるために、断面が三角形になっているんですよ。

 

華奢で軽くて、でも丈夫である。そのことを証明するために、メーカーでは、工場見学者の前で椅子を放り投げてみせるそうです。確かにその「しっかり感」は、実際にこの椅子に座ってみるとよくわかります。

 

このお店のものはYチェアとともに黒ですが、白木のものもあります。それなら私の事務所にも似合うかな、とも思うのですが、でもやっぱり、ちょっと感じが違う。この椅子に座ると、そのシャープなデザインに姿勢を正されるような気がしますから。

 

私の事務所の木と漆喰の空間よりも、BRADIPOのコンクリートの空間に、それはとても似合っている。その雰囲気に浸り、居住まいを正して椅子に座って、でも珈琲をいただきながら心はとても寛いでいる。そんな感じ。

 

もしかして、お茶事の時ってこんな感じなのかな。そんなことを思ったりしながら、私の「木の空間」とはまた違う空間と家具と居心地の妙を味わっています。それもまた、私の佳きリフレッシュタイムなんです。


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