寄りあうかたち

2016-06-04

〈芦屋川からひと駅、夙川にあるコワーキング・スペースを初体験です。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

昨日は木の家の現場のことを書きましたが、現場での進捗確認の後は、阪急夙川駅まで歩いて戻って、すぐ近くのあるスペースを訪れてみました。それが冒頭の場所、「にしのみやCoworking コワクラ」です。

 

コワーキング・スペースというものを利用したのは初めて。ちょうど私の「木の空間」がセミナーで使っていただいている最中ということもあって、寄ってみたんです。自分の事務所を人に貸してコワーキング・スペース利用、なんのこっちゃと言われそうですが(笑)。

 

でも、志事をしたいから寄ってみた、というわけではないんです。私の事務所とはまた違ったかたちの「人が集う場所」、そのあり方を自分で体感してみたくて。

 

先月22日に、このブログでも「場のおよぶところ」と題して書いた「ゆるシンポ:場づくりする人の勉強会」で、このコワクラの代表・上原さんと知り合いました。そのシンポの席上で上原さんがおっしゃったことが、とても興味深かった。それはだいたい次のようなこと。

 

コワーキング・スペースは人が集う場ではあるけれど、それぞれの人は集うことが目的とは言えない。今やるべき作業をサクッと済ませるために来ている人も多いので、運営者は必要以上の関わりもよくないし、それぞれの人の温度差を薄めるような意識も時には求められる。

 

なるほどなるほど。コワーキングという場づくりはむしろ「集う」ではなく、移動途中に「寄る」という感じなのかな、と思いました。たとえば高速のSAや、道の駅のようなニュアンスをもっているのかな、と。

 

ゆるシンポでは他にも色んな「場づくり」のあり方を知ることが出来たのが面白かったのですが、そんなことでとてもコワクラに興味が湧いたのでした。そして最後に上原さんがおっしゃったことが、トドメに。

「Eight スキャナーがありますので、名刺をスキャンしに来てください!」

 

皆さんは名刺管理アプリ「Eight」をご存知でしょうか。私もiPhoneに入れているのですが、自分の名刺はともかく、どんどん溜まっていく一方の、お知り合いになった方々からいただいた名刺のスキャンと管理が出来ていなかったんです。

 

それが、アプリと連動して動く名刺用スキャナーがある、と。こここれは是非とも行かねば、というわけで、ちょうど私の事務所が使われている時を狙って行ったというわけなのです。約500枚の名刺をスキャンしながら、コワーキングをちゃんと活用してきましたよ。

 

冒頭の写真は、コワクラさんのHPの画像です。帰ってきてからHPを見ると、ペケ印とともに、こんな面白いことが書いてありました。いわく「人がつながる、アイデアが交わる。」「人にちょっと足したところがCoworking。」

 

なるほど。私が作業している間は他にお一人だけだったので、正直よくわかりませんでしたが、この文言から感じ取れることは、静かにそれぞれの利用者を見守りながら、そこに「縁」の萌芽を見る、というような態度。

 

夙川に移ってこられる前には、ディベートの会やイベントなどもしておられたご様子。私が想像するに、コワーキング・スペースの利用者の間に自然に関係が生まれ、共通の話題や興味が生まれ、そこから企画が発生する、という構図なのではないか。

 

いわば、「寄る」だった場所が、だんだんと「寄り合う」になっていく。そんな「集いの場」のあり方も、とても面白いですね。強制はチカラを生みにくく、興味からの自然発生は大きなチカラを生む。そう思います。

 

「場」とは、前回も言ったように、場所ではなくて、そこの「求心力が及ぶエリア」というニュアンスがあります。コワーキング・スペースから生まれる「場」とは、人の動きの交差点にふと生まれ出た「交流」から形づくられるもの、なんでしょうね。

 

なんて、勝手に妄想を逞しくしていますが、そんな私の感覚、一度上原さんにお聞きしてみたいところです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です