ひろがりゆくもの

2016-06-21

〈未読の本の数に少々驚きつつも、それは未知なる世界への期待でもあるのです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

先日もお知らせしましたが、明日から3日間、木の家具の街、ものづくりの街、旭川へ行ってまいります。志事の方のキリもよく、そして影響のある関係者の方々にもご連絡をしたので、あまりご迷惑をお掛けせずにいけるかな、と思っています。

 

そして今日、その往復の飛行機やむこうの宿での時間などに読む本を、事務所の本棚を見渡しつつ物色したのですが、そこでえらいことに気づきました。

あ、やばい、まだ読んでいない本がこんなにある…。

 

私は本が好きです。芦屋に移ってきてから通常は電車通勤ですので、読む時間が増えてとても嬉しい。そして事務所の本棚に、どんどん既読の本が増えていく。また、ある本を読んで面白かった時、勉強になった時、新しい世界を知った時には、その著者のまた別の本を読んでみたくなります。

 

そんな時、今はAmazonという恐るべき売り手がいて、電車の中でもすぐに検索して、関連する著書を「ポチッとな」することが出来てしまうんですよね。これも困ったものです(笑)。今調べたら、まだ未配送のがあと5冊も…。

 

そんな風に入手はするものの、ペースが追いつかず読めていないのが問題。なのでとりあえず、今日現在書棚にあって未読の本を出してみました。そうすると、やはり既読のもの、あるいは自分が行った企画展示などと関連している本が多い。例えば、

 

東京で見た「雑貨展」での群言堂 → 森まゆみ『起業は山間から』 → 『大阪不案内』

井上ひさし『私家版 日本語文法』 → 『自家製 文章読本』、『井上ひさしの日本語相談』

地名・地形関連の本たち → 『兵庫 地理・地名・地図の謎』(これは少し読みましたが)

『大江戸美味草紙』 → 『未来のための江戸学』

『魯山人味道』 → 『魯山人陶説』 (→ 『魯山人書論』未購入)

 

このように、己の興味の赴くままに、この面白かったコトの一歩先へ、という感じで進んでいくと、関連図書がじわじわと増えていきます。そこへまた、色んな方の書評などで、自分の琴線に触れた本が新しく入ってくる。

 

さらには、単行本でもっている本が文庫になったということを知って、これは電車でもう一度読めるな、なんて思って入手したり(『哺育器の中の大人』)。そんなことをしていると、勢いは増す一方であります。

 

でも、その読めていない数には時々びっくりしますが、でもそれが苦痛かというと、全くそうではないんです。読んでいない本がたくさんあっても、それは自分が「欲しい」と思ったものですから。それをこれから読むということには、愉しさこそあれ、苦しさは皆無ですね。

 

こうして自分がさらに知りたい世界、そしてその隣にある世界、また今まで知らなかった世界へと、触れられるものが広がっていく。そしてそこに描かれた世界から、想像力の翼が自分のキャパシティを違う高みへと誘ってくれる。

 

「本を開いたかたちは、鳥のかたち」という言葉に最近とても感動したのは、読書がもたらしてくれるこうした「ひろがりゆく世界」の感覚を、一言で言い表していると感じたからなんですよ。

 

芦屋に来てもうすぐ2年。私の事務所「木の空間」には色んな方が来てくださって、Facebookというものの助けもあり、素敵な人々とのご縁もまた、大きく広がりつつあります。

 

そうした「知己を得る」というリアルな人間関係の広がり、そして「知恵を得る」という読書の世界の広がり、スタートが同じということもあって、その二つは私の中では重なりあい、共鳴しているかのよう。

 

人の輪の広がりに、本から己が知った世界がつながっていく。その回路の発芽を感じることもまた、大きな歓びです。そういう感覚があるからなおさら、「本の渉猟」の勢いがとまらないのかな、そんなことを思いながら未読の山を眺める午後のひとときでした。

 

 

※なお、明日から3日間は彼の地での新しい「人のつながり」という広がりに重きをおいて行動するつもりですので、まことに申し訳ありませんが、ブログはお休みさせていただきます。戻ったらまたご報告を書きますので、悪しからずご了承のほど、お願いいたします。


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