運営のない「場」へ

2016-07-13

〈人が集う場づくりをする面々と、共通と相違を語り楽しむ時間でした。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

本日、KJWORKS阪神「木の空間」では、「場づくり」する方々が集まっての座談会が開かれました。かお凛こと高橋かおりさんが進行役の集い、「凛カフェ」。そして今日は私も参加者です。

 

かお凛以外の参加者は私を入れて3名。先日もここに書いた、お馴染みのレンタルスペース「まんまるみかん」橘さん、甲子園口の同じくレンタルサロン「Agora」の西田さん、そして私も一度お伺いした、夙川のコワーキングスペース「コワクラ」の上原さん。

 

「場づくり」する人々の集いとしては、まんまるみかんで年に2回開催される「ゆるシンポジウム」があります。でも、もっと小規模な今回は、さらに「濃い」話が色々できる、そんな会でした。ちょっと、スペースの利用者さんにはお聞かせしにくい話も(笑)。

 

同じ「スペースを使っていただくこと」を目的としていても、営利目的のレンタルスペースと、コワーキングスペースとはまた違っている。ましてや、私のように本業のための営業手段としてスペース活用をおこなう人間とは、ずいぶん違いますね。

 

でも、それを前提として色々と話をしていくと、やはり「スペースを使っていただくこと」という共通点からくる、同じような悩みというか「困りごと」があるのもわかってくる。あ、やっぱりそういうことあるんですね、と。

 

上原さんはコワーキングの中に一部レンタルスペースもしておられて、どちらの事情もわかりつつ話してくださいます。橘さん西田さんもまた少しずつ違った立場で、でもずいぶん重なりあう思いのあることがわかると、非常に面白いのです。

 

うん、やはり「場づくり」とは人間関係づくり、なんですよね。どの業界にも「お行儀のいい人」と「お行儀の悪い人」がおられますし、それぞれの人とどう付き合っていくか。あるいは付き合わないで済ますか。そしてその関係のあり方とは即ち、スペースの主自身を映す鏡のようなものでもあるなあ。そんなことを想いました。

 

もうひとつ、私が今日とても印象的だったのは、上原さん橘さんが共におっしゃっていた「自分も、マネージャーでなくそのスペースの『住人』でいたい」という意味の言葉です。

 

「住人」という言い方がいいかはわかりませんが、そのスペースを中心としたコミュニティの中にあって、でもその中心人物ではない。先日も書いた「力の及ぶ範囲」という意味での「場」の中で、中心の磁石のようなものではない。

 

思うにそれとは、マネージメントする運営主体をあまり必要とせず、自律的に流れていく力をもった「場」をつくっていくことではないか。複数の人間が、それぞれに違った位置で少しずつ力を出して、その総合力で動いていくような「場」を。

 

そういうあり方を目指したい、というお二人は、最初にその「場」を妄想した時、それを神の視点で見ていたのではなく、その中にいる自分の姿をイメージしていたのでしょう。

 

場所(スペース)は運営しながらも、「場」は運営しないで一緒に参加している。考えてみればそれは確かに、ある意味スペース運営者の理想像なのかもしれませんね。

 

そうした新しい視点から、また私自身を見直すことが出来そう。そして他にも具体的なアドバイスもいただいて、かなり刺激的な2時間だったのでした。ご一緒した皆さん、どうもありがとうございました。


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