木造へ、ようこそ

2016-08-02

〈移転してから初めて行く場所で、新たなエネルギーをもらった気分です。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は午前中、KJWORKS阪神「木の空間」でセミナーがおこなわれていました。その時間を利用して、かねてから気になっていた場所へ、愛車ビートルを駆って行ってきたんです。

 

冒頭の写真がその場所。新神戸駅すぐにある「竹中大工道具館」です。久しぶりに行くことが出来ました。というか、実はこの新神戸駅そばに移転してからは、初めてなんです。

 

ここはその名の通り、竹中工務店による運営で、大工道具の展示をしているところですが、それにとどまらず、いわば「日本の木造文化」の展示館と言ってもいいでしょう。

 

移転する前、神戸市中山手にあった旧館には、時々訪れていました。自分のやっている志事のルーツを常に忘れないよう、そして先達の素晴らしい業績を少しでも己の糧とできるよう、という想いがあって。最後に行ったのが2年前でした。

 

一人で訪れてその展示をじっくり眺めていると、日本の木造文化、その伝統技術の凄さが身に染みるように感じられました。とても落ち着く雰囲気に癒やされつつ元気をもらえる、そんな場所だったんですね。

 

それで、正直どこに移転したのかよくわかっていなかった私。でも、先日友人と新神戸駅で待合せをした時、そのすぐ横に「竹中大工道具館」の看板を発見し、あ、ここなんや、と。そして知ってしまうと行きたくてたまらん、という次第(笑)。

 

移転成った新館は、展示面積が2倍ほどになっているそうです。でも地上にはほとんど建物はなくて、地下になっていました。地下と言っても光庭があって暗すぎず、よい雰囲気でしたよ。

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上の写真の右奥にあるのは、唐招提寺金堂の斗栱組の原寸展示。手前がその組み方の説明展示です。冒頭の写真は、同じものを吹抜けの下から見上げたところですね。すごい迫力でした。

 

やはり、かなり展示内容がパワーアップしていて、おおよそ理解しているつもりの私でも、非常に勉強になる。全国から色んなプロの方々が訪れる、というのもよくわかりますね。とても愉しいです。

 

そして今日、旧館のイメージをもって訪れた私に一番意外だったのが、「触ってみよう」「つくってみよう」という類の、お子さん達が木造を体感でき、体験できるような、そうした取り組みがすごく増えていたこと。

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こうしたビデオライブラリーもあり、そして奥に見えているのは...

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木工教室ですね。夏休みの子どもたちで賑わっていました。

 

正直言って、旧館のあの落ち着いた雰囲気とはちょっとイメージが違いましたが、でも最近はDIYも盛んだし、こうした木造文化を「ものづくり」として次の世代に伝えようとする取り組みは、大いに意義があることですね。

 

昔の人達がどう木の建物をつくっていたか。どんな道具でつくっていたか。そして今それがどう伝わっているか。そうした展示を五感で楽しみ、その後、自分でも木を触って、つくってみる。これが両方揃っているところが実に素晴らしい。

 

ちょっとびっくりし、次に大いに感心して、そして工務店として自分がそういう伝える作業が出来ているか、ちょっと反省もさせられましたね。でも、私が自分の「木の空間」でやっている「五感で知ってもらうこと」とは相通じるものも感じます。

 

本当のところ、日本の木造文化は高度成長期から今に至るまで、一旦「断絶」している、と言ってよいほどに縮小を余儀なくされています。でも、自分がやっているから言うわけではないですが、これは本当に素晴らしい、森の国・日本の文化なんです。この灯を消してしまってはいけない。

 

私も、常にそう想って志事をしています。そして今日、竹中大工道具館の素敵な活動に同じ想いを感じ、また元気をもらいました。思えば、今日私が行くことにしたのは、こうして文章にしてもっと広めるという役目があったのかもしれませんね。

 

今は夏休み。お父さんお母さん方、ぜひ子どもたちに、日本の木造文化を知って、感じさせてあげてください。そして是非、一緒になって楽しんでみてください。

 

全く新しくなった竹中大工道具館。三宮からちょっと遠いけど、行けばきっと日本人として実りある時間が過ごせること、請け合いであります。


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