吟味の三次元

2016-08-05

〈終日3Dに没頭。手間はかかりますが、これをつくると、かたちの検討がぐっとし易くなります。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日も一日、事務所のパソコンとにらめっこでした。3日後に打合せが予定されているお客さまの家づくり計画、そのご提出する資料をまとめていたんです。

 

手描きの「間取りのイメージ」でやりとりしてきた内容を、今回は図面として提出します。そして珍しく時間があったのと、自分でもその実際のかたちを確かめたくて、今日は3D作成ソフトと一騎打ちでした。

 

私が導入しているこのソフトは「マイホームデザイナーPRO」と言います。本格派とは言い難いですが、でもわりと直感的に描いていけるので、あまり得意でない私でもなんとか使うことが出来るんですね。

 

といっても、一応「PRO」とついているので、一般の方向けよりは綺麗な絵がつくれます。季節と時間を入力して太陽の向きを決め、こういう陰影やガラスへの映り込みまで計算してくれますよ。

 

冒頭の写真が、今日一日頑張った成果。まだご提出前の絵なので全貌はお見せできませんが、自分ではまずまずの出来かと。樹木もパーツで入っており、このシマトネリコなどは建物より良く出来ているのが、ちょっと悔しい(笑)。

 

こうした立体画像をつくるのは、以前も書いたかもしれませんが、要するにシミュレーションです。建築の素人であるお客さまとの間でイメージを共有し、「この図面は出来たらこうなる」がわかるようにするためですね。

 

それは、お客さまへのプレゼンテーションとしても有効ですが、実は自分自身の検討のためにも非常に役立ちます。特に今回は、お客さまがつくられたプランが大部分採用されていたりと、ちょっとイレギュラーな部分があるので。

 

自分でプランをつくる時には、もちろん立体になった状態を思い描きながらつくります。なのでプラン(平面)が出来た時には立体もだいたい出来ている。でも、与えられたプランの場合、その自分の中での検討が弱い部分があるんです。

 

それを、図面にする際に確かめながらつくる。そして、それが立体になった姿もシミュレーションとしてつくってみて、そこから図面にフィードバックする。そういう検討の仕方が、自分でも納得がいきやすい。

 

現に今日、つくった3Dの方から、「ここは納まらない」ということがわかって、立面を変更した部分があります。ちょっとお恥ずかしい話ですが、そういうことを検討段階でつぶしておくのはとても大事ですね。

 

私はこうした「完成予想図」を描くのが志事ではなく、あくまでも実物の家をつくるのが志事です。そして3Dは、その出来上がるもののイメージをお客さまにお伝えし、その前に自分がきちんと吟味するためのツール。その役目を知って無理なく使うのがミソなのでしょう。

 

いやあ、ずっと画面とにらめっこしていて、今日はもう眼がふらふらです。でも、お客さまが自分のつくったプランが家になった姿を見てどうおっしゃるかを想像すると、とても楽しみ。それもまた、つくり手の醍醐味のひとつですね。


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