炎をつつむ硝子

2016-08-24

〈リニューアルオープンした「かぐら」には、カラフルなストーブたちが並びます。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

一昨日に続いて、今日もまた夕方から箕面市彩都にあるKJWORKS本社「くらしの杜」へ。会議や打合せの内容によって、週に何度も行くことがあるのです。

 

そして、一昨日のブログにも書きましたが、お客さまをお迎えする物販・飲食のスペース「かぐら」が、今日からリニューアルオープンしています。新たに薪ストーブと関連グッズの展示スペースが仲間入りし、組み込まれたのでした。

 

一昨日はその2階のグッズ展示販売スペースを撮りましたが、今日はもうすべてのスペースがきちんと整って、リニューアルが完了していました。そして私も初めて見る薪ストーブが、何台も入っていたんです。

 

冒頭の写真の右手に2台(奥のは見えていませんが)、左手に2台並んで、なかなかの眺め。でも、よく見るとこの見えている3台は、どれもいわゆる「鋳物の鉄の黒」の色ではありませんね。手前2台が臙脂のような色、そして奥の1台はなんと、白です。

 

白いストーブがあるとは私も知らなかった。いや、色々あるもんだなあ。ちょっとびっくりしてカラフルなストーブたちを眺めていました。鉄の黒も渋くていいですが、こうして色が選べると、インテリアの中での組合せが広がりますね。

 

では皆さん、この色のついた表面は何で出来ているとお思いですか?薪ストーブとは中で火を燃やすものですから、当然すごい高熱になります。本体は鉄であり、そして表面の着色も、その用途に見合ったもので施されていますよ。

 

答えは、「琺瑯(ほうろう)」です。琺瑯というと、お鍋や耐熱容器などのコーティング、というイメージがありますね。その、お鍋に使えるのと同じ理由「耐熱性」をもって薪ストーブにも使われている、というわけなのでした。

 

琺瑯をWikipediaでひくと、こうあります。

「鉄、アルミニウムなどの金属材料表面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質の釉薬を高温で焼き付けたもの。(中略)(金属材料由来の)機械的耐久性と(ガラス質由来の)化学的耐久性をあわせ持ち、食器、調理器具、浴槽などの家庭用品や、屋外広告看板、道路標識、鉄道設備用品、ホワイトボード、化学反応容器などに用いられる。工芸品の琺瑯は七宝あるいは七宝焼きとも呼ばれる。」

 

このように、陶磁器を焼くときにかける「釉薬」を、同じように金属にかけて焼き付けたもの、という感じでしょうか。その表面がガラスのようになっていることで、つやつやと滑らかな肌になるんですね。

 

つやの無い鋳物の鉄の表情と、つややかな琺瑯の色を纏った表情とは、同じ型の薪ストーブでも、ずいぶんと違ってきます。どちらが良いかはお好みだと思いますが、琺瑯仕上げの方がちょっと上品で柔らかい顔つきになるように思いました。

 

薪ストーブという暖房器具は、「出したり片付けたり」ということが出来ません。煙突もつながっているし、非常に重いですし、一度据えたらもうそのままです。夏の間もずっと、同じ場所に居座っている。

 

だからこそ、色んなかたちのものもあるし、こうした色んな仕上げのバリエーションもあるのでしょう。それだけ、単なる「器具」ではなくインテリアの一部として考える必要がある、ということなんだと思います。

 

いわゆるクラシックなスタイルからモダンなものまで、本当にたくさんの「かたち」がある、この薪ストーブという「大人の火遊びのおもちゃ」。火のある暮らしを望まれる方々に少しでも多くその世界を体験してほしいという想いで、新しいこのスペースは出来上がりました。

 

木の空間、木の家具や小物に加えて、薪ストーブとそのグッズたち。より広く「暮らしの実現」をサポートできる場所になっていると思います。皆さま、まずは一度、リニューアルオープン成った「かぐら」、ご体験くださいませ。よろしくお願いいたします。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です