届きうる声に

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〈声と話し方のレッスンを一緒に聴講させていただき、これも自分を知る方法のひとつだと思いました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日のKJWORKS阪神「木の空間」では、船越美夏さんの「声と話し方レッスン」が開催されました。私も興味があり、ご一緒して聴講させていただきましたよ。

 

船越さんは現役のフリーアナウンサーさん。他にも朗読や絵本読み聞かせの講師としての顔もおもちで、そして今日のような発声・話し方のレッスンも各地で開催されています。まさに「声」のプロフェッショナルですね。

 

そんな船越さんのレッスンを受講されたのは、やはり「声」を使って志事をなさる方々でした。プロとして活動していて、もう一度学び直したいという方や、そしてこれから「講師」として活動を始められる方も。

 

今日そのレッスンを側でお聞きしていて感じたのですが、そもそも自分の声の出し方、話し方を自分で知覚し、認識することそのものが、非常に難しいことですよね。私も以前、ラジオにゲスト出演したのを自分で聞いて、「誰これ!?」と思ったことがあります。

 

通常、自分で聞く自分の声と他人が聞いている声は全く違う。そして、自分の話し方を自分で意識するというのも、普段まずない。今日のレッスンは、その意識しにくいものをしっかり意識することからスタートでした。

 

自分のスピーチを録音・再生し、まず自分が「他人の耳」を意識してみるんですね。そして自分でそれに感じたことを言葉にし、次に船越さんや参加者の皆さんが感じたことを共有する。さらに「他人の耳」が認識されていく感じでしょうか。

 

もちろん、「手法」を学ぶ時間もありました。一番の基本となる腹式呼吸から始まって、滑舌の訓練や、表現力としての「間」とか「区切り」とか「抑揚」といったものの意味合いや効果についても、みっちりと。

 

でも、やはり「声を出してみる」そして「聞いてみる」がありきなのでしょうね。そうして自分で問題意識が芽生えたところにこそ、テキストで学ぶ「やり方」はより効果的に染みこむ、そんなことを見ていて感じました。

 

ご参加の皆さん、声を出して話して、それを感じて、指摘を受けて、意識してみて、ということを繰り返す時間だったと思います。そしてこれは、最後のスピーチの時の写真。

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ほんの2時間のあいだに、ずいぶん皆さんのスピーチが変わっておられるのが私にさえわかって、それはちょっと感動的ですらありましたね。

 

変わったというのは、何というか、とてもよく「届く」ようになった感じです。声も届くし、その言いたいこともこちらに届いてくる、というような。ああ、これがこのレッスンで体得できることなんだ、ということを強く感じた次第。

 

今日、船越さんがおっしゃった印象的な言葉があります。しゃべる志事というのはやはり「緊張」との戦いだと思いますが、緊張とは準備不足と、そして「自分へのベクトル」に過ぎない、と言われたんです。

 

「しくじったらどうしよう」とか、「自分は上手く話さなければ」という自意識過剰な方向ではなく、この人達に私は何を伝えられるだろうか、そういう方向へ己のベクトルを向けることが、むしろ緊張を和らげる、と。

 

まさに、声とは、話し方とは、「あなたに届ける」ことのための技術なんですね。あたり前かもしれませんが、でもそのベクトルをしっかりともつことにこそ技術がついてくる、ということなのでしょう。

 

私自身は自分の声で志事をしていませんが、でも話し方というのは接客の志事に共通する大事なファクターです。側でお聞きしているだけでも学びは多々あったし、声が届けるチカラを改めて感じられました。

 

これは是非、私の「木の空間」でセミナーをされる講師の皆さんにも聞いてもらいたいなあ。だって皆さん「届けたいこと」をおもちの方ばかりだから。店主としてはそんなことも思った、意義ある時間だったんです。


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