カルテを綴りに

2016-10-22

〈食洗機の不具合、その点検・修理にご一緒し、また勉強になりました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

ここのところ、長く住まわれている木の家のお客さまから、設備機器のメンテナンスでお声がかかることが多いです。先日は給湯器と貯湯タンク、そして今日は食洗機のメンテで、同じ芦屋市内のお客さま宅へ。

 

キッチンにビルトインされている食器洗浄機、しばらく前からどうも給湯が上手くいっていない感じで、洗う時間がとても長くかかる。でもキッチンの水栓からは普通にお湯が出る、という症状。

 

以前はちゃんとお湯で洗えていたのに、どうして食洗機だけがそうなるのか?これはボイラー(給湯器)が悪いのでしょうか?そんなご相談を受けて、ともかくまずは食洗機のメーカー、ハーマンへ問合せを。

 

すると、そういう症状が出ることもあり得るというので、今日はメンテナンス担当の方に来ていただき、点検と修理をお願いしたのでした。冒頭の写真がその様子、食洗機を引出してチェックされるところです。

 

引出した状態で給水の流量を確認すると、やはり事前に想定し、電話打合せした通りの不具合です。給水部分にある弁に異物が詰まったりすると、流量が減って給湯器がうまく作動しない、という原因でした。

 

やはり、キッチンの水栓での給湯に問題がないということは、食洗機側の不具合だろうという判断は間違っていませんでした。給水部の弁を含む部品を取り替えていただき、メンテナンスは完了です。よかった。

 

家に設置されたこのような設備機器はずっと使えるものではなく、いつかはメンテナンス、あるいは交換が起こるもの。そして故障や不具合が起きた時は、各メーカーがもっているメンテナンスセンターへの連絡が、最も早く対応が可能です。

 

今回の件も、お客さまが直接メンテナンスセンターへご連絡され、その症状を説明して担当者に来てもらっても、きっと対処の方法や結果は同じでしょう。実際今日も、修理点検費は私を通さず、直接お支払をいただきました。

 

でも、私が家守りに関わるお客さまには、そのこともご説明した上で、でもまずは私にご連絡くださいね、とお願いしています。そしてすぐに私からメーカーへ打診をし、可能な限り一緒に動いてメンテ工事に立ち会う。

 

動きにワンクッション増えるので、対応は少しだけ遅れるかもしれません。でも、やはり家を手掛けた工務店にお声がけいただきたいのは、ひとつにはお客さまのわからない原因の特定が出来る場合があるから。

 

例えば「異音がする」というような症状でも、その原因の可能性がいくつもある場合、すぐにメーカーのメンテナンスを呼ぶと、出張点検費は掛かるのに原因が違っていた、ということもあり得る話なんです。

 

それを防ぐためがひとつ。そしてもうひとつは、その木の家の「家守りの履歴」を残すためです。住んで何年目で給湯器を交換した、食洗機は何年目で不具合を生じた、といったことをその家のカルテに書き加えていくため。

 

家守りのカルテが実際に紙としてあるわけではありませんが、今回の不具合とその原因、対処法をきちんと記録に残すことは、この木の家のためにはもちろん、他の家にも起こり得ることへの知恵としても大事なんですね。

 

私も食洗機の給湯ができない不具合ははじめてで、なるほどそういう原因があり得るのかと、とても勉強になる。こうして私にメンテ関係の引出しが増えることも、たくさんのお客さま方とのおつきあいの中で、意味のあることです。

 

木の家という建築そのものの不具合はもちろんですが、こうして家に付属して設置され機能している設備機器のことも、メーカー任せにせず、自分では修理出来なくても、なるべく一緒に立ち会ってその意味合いを体験で知っておく。

 

それが家守りのカルテを綴るということであり、お客さまとの共通の体験として家守りの記憶にも綴られるということ。今日のメンテナンスを通じて、またそれを想いなおした次第です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です