展示の魅せかた考

2016-11-07-01

〈東京出張は打合せに絡めて、幅広い展示の量と質を誇る見本市に寄ってきました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

一泊で東京出張してきました。昨日午後はお客さまとの実施設計打合せをみっちりと。そして今日の午前中は、東京ビッグサイトで開催の「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」を見てきたんです。

 

年に一度のこのイベントは、「東京から世界へ向けて『ライフスタイルを提案する』インテリア・デザイン市場のための国際見本市」というテーマで開催されています。私が来るのは3回目ですね。

 

大阪でも先日「Living&Design」がありましたし、他にも私の関わる業界では「建材ショー」とか「住宅博」のような催しもあります。でも、このIFFTはちょっと他とは趣きが違っています。

 

IFFTは東京国際家具見本市のことですが、そこにドイツからの消費財見本市、家庭用・業務用テキスタイルの国際見本市が合わさったようなイベント。なので、非常に出展者の業種の幅が広いんですね。

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私も馴染みのある旭川や飛騨高山、広島の府中、福岡の大川など、国内の家具メーカーさんの展示はもちろん、各種プロダクト、食器、雑貨、衣類、寝具、アクセサリーなど、など、まさに暮らしを網羅する見本市になっています。

 

こうした多岐にわたる展示はそれぞれにとても楽しいです。でもさらに私が面白いのは、出展されているモノ同士の相性を想像してみたり、そのマッチングがまたKJWORKSの木の家とどう響き合うかをイメージしながら見て歩くこと。

 

国外からの出展も多く、そちらからも刺激を受けることができますし、日本各地のいわゆる伝統産業、伝統工芸新たな展開を知ることもある。それはとてもエキサイティングな時間です。

 

今年もまた色んな新しいモノを発見しました。曲げわっぱと金属器のコラボ、織部焼のうつわのようなタイル、私も使っているアラジンのストーブのためのテーブル。発売前のものが多くてはっきり書けないのが悔しいなあ。

 

ただ、その出展物の多様さの故に、なおさら私が感じたのは、もう少し出展者のブース配置、展示形態に工夫があったらもっと楽しいのになあ、ということでした。

 

というのは、家具なら家具ばかり、アクセサリーのお店のエリアはそればかり、という感じで、同業種ばかりがかたまっているようなエリアがいくつもある。特に家具はそうでしたね。

 

ひと通り見てまわるだけで2時間近くを要するこの見本市、その規模故になかなか難しいのかもしれませんが、私が頭の中でイメージしながら回っている「モノ同士の組合せ」をそもそも展示に取り入れられたら。

 

実際の人の暮らしの中には、家具も雑貨も衣類もみな一緒くたに存在しています。新作展示とは言えせっかく多様な業種が集まるのだから、それらを「散りばめ組合せる」発想があってもいいと思ったんです。

 

先日見て回った神戸の「伝統工芸とショップのコラボ」では、そこに企画者の審美眼による「組合せの妙」がありました。規模の点でそれと同様には出来ないでしょうが、それでも何かやり方はあるのでは、と感じられてなりません。

 

散らされ、また組み合わされたそのマッチングの中から、見る方も出展する方も、共に何か新たなものを感じ取れるようなことになれば、そこにこそただの並べられた見本市ではない余剰価値が生まれるはず。

 

それを実現するにはやはり全体を俯瞰する眼が必要で、無論今回もそうした立場の方はおられるでしょう。元のコンセプトが変われば形もかわりますから、それは仕方のないことですね。

 

でも、そういう感覚をもち、自分ならこんな風に組み立ててみたいと夢想することもまた、私の脳味噌を心地よく刺激してくれます。そうしたイマジネーションを掻き立てるという点でも、このIFFTという幅広い展示の質と量は大きな魅力をもっている。そうしみじみ想う次第です。


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