電気の熱にご注意を

2016-11-12

〈電気があれば、熱も出る。これからの季節、特に肝に銘じていただきたいです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

空気が乾燥してくる季節、今日は皆さんに強く注意喚起をさせていただくべく、私からのメッセージを。

 

先日の「東京デザイナーズウィーク」火災事故のニュースは、皆さんもご覧になったことでしょう。木製の展示物から発火し、そこで遊んでいたお子さんの尊い命が奪われるという酷い結果に、胸が痛みます。

 

LED電球をおが屑でくるんだものが、木製のジャングルジムのような構築物の中に設置されている、という主旨のもので、なおかつ実際にはLEDでなく、白熱球の投光器が用いられていたとのこと。

 

建築屋から言わせていただくと、それは「発火してあたり前」の状況です。LEDでも50度くらいにはなるし、白熱球はもっと発熱します。それを包んでしまうのは放熱を妨げることであり、容易に発火点に至る。

 

これを出展した大学の学生や講師陣がそれに気づかないという、この恐ろしい事実。私はこのニュースを聞いて、事故そのものの酷さと同じくらい、いやそれ以上に、そのことに戦慄を覚えたのでした。

 

ここで冒頭の写真を。これは先日、ある木の家の住まい手さんが見せてくださった照明器具です。皆さんに知っていただきたく、あえて掲載いたしますが、照明器具のアクリルカバーの部分が溶けていますね。

 

これは、本来蛍光球を取り付けるべきところへ、間違って白熱球を取付けたために起こった事故。そう、アクリルを溶かしてしまうほどに、白熱球は高い熱を発する。それを写真から感じてほしいんです。

 

照明器具は今や大部分がLEDランプに移行しつつありますが、電気店やコンビニなどで手軽に手に入る「電球」は、まだ白熱球も多いです。具体的にはハロゲンランプ、クリプトン球と言った名前のものたち。

 

白熱灯というのは、かなり乱暴に言うと、電気が流れるところへ抵抗をつけて、その「電気的な摩擦」のようなものが結果的に光るのですね。だからそこには当然、同時に熱も発生する。そう憶えていただければ。

 

また、照明器具以外に蓄電池でも熱を発生する場合があります。最近ではサムソン電子の「Galaxy Note 7」のバッテリー不具合によって、発火事故がありましたね。飛行機に持ち込めなくなったりしていました。

 

このバッテリーは現在非常に多く使われている「リチウムイオン電池」で、これまでも何度か問題になっています。あえて言えば、どんなパソコンもスマホも、熱をもって発火に至る可能性があるということです。

 

そういう怖い一面を、普通は皆さんあまり意識していない。でもスマホを充電するACアダプタなどは、ずっとやっていると熱くなっているでしょう?そして照明器具のすぐ下に手をやると、暖かいでしょう?

 

私は蛍光灯やLEDよりも、白熱灯の温かみのある光がとても好きです。だからこそなおさら、好きなものが原因で事故が起こり、ましてや人の命が失われるなど、もうたまらない気持ちになります。

 

電気のあるところ、熱あり。特に白熱球には充分ご注意くださいませ。知っていれば防げる。その間違った使い方の怖さを知った上で、安全にその「電気の恩恵」を愉しんでいただければと、切に願うものです。


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