温度とぬくもり

2016-11-14

〈寒い時期にKJWORKS本社へ行く最大の愉しみは、薪ストーブです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は空模様があまりよくありませんでしたね。そんな中、代表の福井と打合せがあり、お昼ごろにKJWORKS本社「くらしの杜」へ。やはり週に一回か二回くらいは、本社へ行く用事があるんです。

 

私が居る芦屋も寒いですが、本社のある箕面市彩都というところも気温はかなり低い。でも「くらしの杜」KJWORKS社屋内は寒さ知らずです。冒頭の写真のように、薪ストーブがでんと構えて燃えているから。

 

この薪ストーブはダッチウエスト社の「エクスプローラーⅡ」という機種。表面は琺瑯引きで、シックな雰囲気。打合せのあとも少し時間があったのでしばらく炎にあたっていました。いやあ何とも言えず気持ちがいい。

 

炎と、そしてそれによって非常に熱くなったストーブ本体から発せられる輻射熱が、身体に直接届いてくるのを感じます。遠赤外線の効果もあって、体の芯から温まっていく感じなんですね。

 

私の事務所「木の空間」はテナントビルの中にあるので、流石に薪ストーブは設置することができません。なので、アラジンの灯油ストーブを置いています。これもレトロなデザインで、いい器具ですよ。

 

実は今日も「木の空間」をレッスンで使ってもらっていたのですが、その際にストーブを点火したままで私がそこに居ないのはちょっと不安な気がして、基本的にエアコンでの暖房とすることが多くなるのが実情。

 

でも、私は両方を知っていますが、同じ空間を暖めるのに、エアコンとアラジンストーブでは、その暖まり方が全然違うんですよね。それは、部屋の温度が何度であるということとは関係ない、別の感覚です。

 

人間にとって心地よい暖かさは「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」だと言います。床暖房が心地いいのはそれですが、エアコン暖房を続けると逆の感じになる。頭がぼおっとしても足は冷たいまま、というような。

 

また、コンクリート打放しのビルの中でエアコンだけだと、冷え切ったビルの壁体から冷たさが伝わってきます。「壁が底冷えする」というような感覚で、これはストーブの熱と正反対の「冷たさの輻射熱」です。

 

エアコン暖房は、室内の壁や床や天井の表面を暖めるのに非常に時間がかかる。それは、まず空気を暖めているから。それに対してストーブの熱は、輻射となってまず室内の表面を暖めていくのでしょう。

 

だから、点火してしばらくたつと、暖かいものに包まれているような感覚のほんわかした心地よさが徐々に増していきます。気温はあまり上がっていなくても寒くない。そんな感覚。

 

室内の気温と、室内の表面温度。その相関関係で、人間にとっての心地よさが大きく変わってくる。そのことを芦屋で2度冬を越して、自分自身の体感で学びました。

 

ううむ、やっぱりセミナーやレッスンの時もストーブ主体にしないと、私の「木の空間」の良さが活きないなあ。薪ストーブの威力から改めてそれを痛感しましたし、それがあまり出来ていないことの反省も。

 

「木の空間」の利用者さんはそう多くないのだし、不安だからとエアコンを使う本末転倒は改めて、ストーブの扱いを知ってもらうことも含めて利用していただくという考え方で、その心地よさも感じてもらおう。

 

ゆらめく炎を見ながら、そんなことを考えていました。やはり来てくださる方に、木の家に合った「気持ちいい」をひとつでも多くお伝えする、それが私の志事だと思いますから。


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