知慧の放浪

2016-11-22

〈今日は単なる本好きの戯言かもしれません。ご興味あれば、どうぞ。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

先日も大型本をずらりと並べた写真でブログを書いたところですが、またも同様の写真にて失礼いたします。今日はちょっと「古本」について、改めて想うところがありまして。

 

今日、KJWORKS阪神「木の空間」でハシガミユカリさんの薬膳セミナーが開催されている間、私は所用で出ていました。それが思いがけず早く終り、帰りにちょっと「いつもの本屋さん」へ立ち寄ったのでした。

 

私が西宮方面に行った帰りによく寄るこの店は、「ブックオフ西宮建石店」。ブックオフさんは、古本を扱っている店舗ですね。ここで古本を物色し、ゲットしています。冒頭の写真は今日の収穫6冊です。

 

皆さんは、古本をどう思いますか?私はどちらかというと積極的に購入している方です。Amazonのマーケットプレイスをよく利用しますし、購入比率から言うと、新刊本よりもずっと古本の方が多いですね。

 

世に古本愛好家もあり、そして古本を嫌悪する方もある。嫌悪派の方のご意見としては「誰が読んだかわからないような本は嫌」が多いようです。確かに、汚れや染みなど、不潔な感じの本は私も嫌ですね。

 

対して古本愛好家には、まず稀書・古書を好む方々がおられます。既に新刊では手に入らないものが、古本屋独自のネットワークによって、市場に現れる。そうしたものの入手を無上の歓びとする方。

 

また、「格安で同じ本が入手できる」も愛好の大きな理由だと思います。私もたくさん本を買うので、それも大きなポイント。ちなみに今日買った6冊は全て108円/冊ですから、非常に割安だと言えるでしょう。

 

さらに、モノを無駄にしないこと、リサイクル、循環ということを意識して古本を買う方もおられるでしょう。こうした書籍リサイクルは、言わば「知識のリサイクル」として、昔から存在していましたから。

 

私にもこれは大きな理由ですが、どう言えばいいか、ちょっと感じが違うんです。特に今日のように、ブックオフで108円均一の本を見て歩いている時の私の心情は、ちょっと違う。

 

本というのは、その文章や挿絵に著者や挿画家や編集者の想いを載せて出版されるものです。それが買った人の求めるものと合致すればよし、しかし残念ながらおそらくそうでない場合の方が、ずっと多い。

 

そうした、持ち主から「不要」のレッテルを貼られた本が売られ、このような店舗に集まってくるのでしょう。そしてそこでもなかなか新しい持ち主に出会えず、段々と値段が下がって、ついに108円均一のコーナーに並ぶことになる。

 

私は、そうした書籍に記された知恵が、それを求める人に出会えぬまま世に放浪しているように感じます。もしも、それを求める人が現れてその本を愛蔵の一冊に加えるならば、ようやく自分の居場所を見つけた本は非常に嬉しかろう、そう想うんですね。

 

そして都合のよいことに、私の本の好みは、だいぶ偏っています(笑)。いわゆるベストセラーには全く興味がありませんし、最新の何々、というのにも食指は動きません。写真の6冊を見てもおわかりでしょう。

 

ということは、こうした最低価格になってしまった本たちの中から私が求めるものを発掘できる確率は高いのではないか。であれば、本がずっと安住できる居場所を見つけてあげられる可能性も同じく高いはず。

 

偉そうなことを言いたいのではないのですが、ずらっと並ぶ古本たちを眺めていきながら、そういう感覚をもっています。そして実際、行くたびに欲しい本が必ずあるんです、これが。

 

Amazonマーケットプレイスの場合は、読みたい!となるのが先で、それが安くてかつ良い状態で古本となっていれば、買う。対して実店舗での古本は、放浪者との出逢いと救済、っぽい感じなんですね。

 

今日は何か書いていてちと恥ずかしいのですが、でもこういう気持ちをできれば皆がもっていたらいいのになあ、と心から思うので、あえて書かせていただきました。

 

いくらIT社会になったとしても、書籍とは素晴らしい人類の知慧の結晶です。そしてそれは多くの人に分配されてこそ、読み継がれてこそ価値があるもの、なんですから。


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