みえない大湖

2016-11-24-01

〈久しぶりの、しかし何度も見たこの風景は湖そのものではないんですね。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。今日は日本一の湖で改めて思ったことを少し。

 

今日はまた新しい木の家づくりのお話をいただき、滋賀県大津市まで土地の下見に行ってきました。KJWORKS阪神は基本的に阪神地域を担当していますが、無論お話があれば他の地域にもお伺いします。

 

いくつもの市町村合併の結果、いま「大津市」はかなり広い面積をもつ自治体になっていますね。以前は「志賀町」と呼んでいたあたりも全部そう。琵琶湖全周の1/4くらいが大津市ではないでしょうか。

 

でも今回は名神高速の大津インターからすぐの敷地でしたので、芦屋から1時間半もかからずに行けました。そして、名神で琵琶湖方面に行く時にやはり寄っておきたいのは、大津サービスエリアです。

 

冒頭の写真はその大津SAから琵琶湖への眺め。高台にあるこのSAでは、素晴らしく開けた眺望を愉しみながら食事もできるのです。久しぶりのこの場所、いやあ実に気持ちがいい。

 

普段私がいる芦屋では、山への少し上向きの目線をいつも愉しんでいる感じ。こうした「眼下に大きく開けた」眺めを味わう時間は、考えてみると本当に長らくなかったような気がしました。

 

でも、たまにここへ来てこの眺めを愉しみ、「やっぱり琵琶湖は広いなあ」なんて思う。今日もそうだったのですが、でも、その時は忘れているんです。今見えているのは、琵琶湖のほんの一部だということを。

 

写真ではわかりにくいですが、湖の一番奥のところに橋が見えています。これが琵琶湖大橋で、湖の幅が一番狭くなったところに架かっている橋。この大津SAからでは、その橋の辺りまでしか見えません。

 

でも、その橋は、巨大な湖のかなり手前の方なんです。私が立っていたところのすぐ横に、以前はなかった気がする、こんな立て看板が出来ていました。

2016-11-24-02

 

あ、そやった。と今日もまた思い出しました。「でっかい琵琶湖 見えているのは一部だけ」と書いてある。そう、この地図の中で水の色が青の部分しか私は見ていない。奥の水色エリアは、遠すぎて見えない。

 

そう考えると、ちょっと怖いような気すらしてきます。なんと琵琶湖というのは、想像を絶するほどの巨大湖なのか、と。なにせ、その全貌を見ることすら出来ないのですから。

 

ちなみにこの水色の部分と青い部分は、琵琶湖大橋を境にして「北湖」と「南湖」とも呼ばれます。そしてその面積比は、私が今日眺めた南湖を1として、北湖はなんとその11倍だそうですよ。

 

この、見えているようで見えない巨大な湖。私は子供の頃から幾度となくこの湖に来ていますし、周辺の敷地で家づくりにも関わりましたが、でも一度も琵琶湖の全体像を見たことがない。今日はそれがとても不思議に思われたのです。

 

自分の頭のなかにイメージとしてある琵琶湖の姿は、こうした地図や航空写真と、そしてその一部分の風景とから、自分が脳内で合成したもの。そうした自分の中の虚像に気づいた面白さ、という感じでした。

 

さて、ではこの大湖の全貌を望める場所は、全くないのでしょうか。少なくとも大津周辺にはなさそうだし、おそらくそれは高い山の上でしょう。用事を終えて帰ってから色々と調べると、やはり。

 

打見山の山頂にあるびわ湖バレイの展望台からなら、ほぼ全体の姿が見えるようです。これは一度、ロープウェーに乗って行かねばなりませんね、自分の抱いていた虚像に実像を重ねるために。


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